デビッド・イシイ

デビッド・イシイについて

デビッド・イシイ（David S. Ishii）は、1955年7月26日に生まれた日系アメリカ人のプロゴルファーであり、日本における外国人プロゴルファーとして先駆的な存在です。彼は広島県から移民した祖父を持ち、そのいとこには元陸上自衛隊に所属したエリック・シンセキがいます。イシイはハワイ州のカウアイ島で育ち、5歳の頃からゴルフを始めました。

経歴

イシイは高校時代に州の高校生ゴルフ大会で優勝を果たし、その結果としてアマチュアでも数々の大会で成功を収めました。特に、Manoa CupやState Stroke Play Championshipsでは優秀な成績を残し、後にヒューストン大学に進学。1977年には大学のチームと共にNCAA選手権での優勝経験も持ちます。

しかし、プロテストでは5回も不合格となり、キャリアを諦めかけていたところ、ホンダ開発興業の社長である尾形次雄の勧めで、日本ゴルフツアーに参加を決意します。1979年にはプロゴルファーとしてのキャリアをスタートし、1985年には仙台放送杯・東北クラシックで初のツアー優勝を果たしました。

その後も彼は1994年までに通算14勝を挙げ、賞金獲得ランキングでも9位に位置するなど、日本ゴルフ界での地位を確立しました。1987年には外国人選手として初めて日本ゴルフツアーの賞金王になり、2010年に金庚泰が現れるまでこの記録は持ち続けられました。彼の生涯獲得賞金は8億1469万5905円に達し、2013年にブレンダン・ジョーンズに更新されるまで、外国人選手としての歴代最多記録でした。

PGAツアー

さらに、1990年にはPGAツアーのハワイアンオープンで地元選手として優勝し、1966年以来の快挙を達成しました。このように、イシイは日本とアメリカのゴルフ界で繋がりを持つ特異な位置にいる選手です。彼には、スロープレーの件で罰金を科されたエピソードもあり、プロゴルファーとしての厳しさなども伺えます。

現在の活動

かつて「パールカントリークラブ」のディレクターを務めていた彼は、2015年にその職を辞し、現在は「Ishii Golf」を立ち上げて個人レッスンを行っています。ゴルフ界における彼の影響力は続いており、多くの後進たちを育成しています。

日本ゴルフツアーでの優勝歴

デビッド・イシイは、日本ゴルフツアーにおける多くの勝利を誇ります。具体的には、1985年の仙台放送杯・東北クラシック、1986年に行われた国際招待ゴルフ・中日クラウンズおよびNST新潟オープン、1987年の札幌とうきゅうオープン、日本プロ選手権、ブリヂストントーナメントなど、数多くのトーナメントでの勝利が記録されています。

加えて、1990年にはハワイアンオープンというPGAツアーの大会でもその名を刻みました。デビッド・イシイの卓越した才能と努力が、日本のゴルフシーンにどれほどの影響を与えたかは計り知れません。

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