デビルメイクライ2

デビルメイクライ2 (DEVIL MAY CRY 2)

『デビルメイクライ2』は、カプコンが開発し2003年1月30日にPlayStation 2向けに発売されたスタイリッシュアクションゲームです。前作『デビルメイクライ』の続編として制作され、第6回CESA GAME AWARDSでは「CESA GAME AWARDS FUTURE 優秀賞」を受賞しています。

概要

前作『デビルメイクライ』の世界的な成功を受け、開発メンバーを一新して制作されました。本作は2枚組のディスクで構成され、「ダンテ編」と「ルシア編」の2つの異なるストーリーが展開されます。プレイヤーはダンテ（パワータイプ）とルシア（スピードタイプ）のどちらかを選択し、それぞれの特徴を活かしてゲームを進めます。また、隠しキャラクターとしてトリッシュも使用可能です。

新要素として、敵を倒し続ける「Bloody Palace Mode」が追加されました。さらに、ファッションブランドDIESELとのコラボレーションが実現し、隠しコスチュームとしてDIESELブランドの衣装が登場します。

2012年3月22日には、HDリマスター版がPlayStation 3とXbox 360で発売され、高画質化やトロフィー・実績機能への対応が施されました。

ゲームシステム

本作では、ダンテとルシアの2人が主人公となり、それぞれ異なるプレイスタイルが楽しめます。ダンテは攻撃力が高く、ルシアは素早い動きが特徴です。

ゲームの基本は前作同様の3Dアクションで、プレイヤーはダンテまたはルシアを操作し、剣や銃などの武器を駆使して敵を倒しながらミッションをクリアしていきます。

スタイリッシュランク

敵をスタイリッシュに倒すことが重要で、戦闘中の行動によってスタイリッシュランクが変動します。ランクはDからSまでの5段階で、高いランクを維持することで多くのレッドオーブを獲得できます。

D...DON'T WORRY / 問題ない
C...COME ON! / 来な!
B...BINGO! / ビンゴ!、当たりだ!
A...ARE YOU READY? / 準備はいいか?
S...SHOW TIME!! / ショータイムだ!!

デビルトリガー

デビルトリガー（DT）を発動することで、ダンテとルシアは魔人化します。本作では、装備している武器に関係なくDTを使用でき、デビルハーツを装備することで魔人化時の能力を強化できます。ただし、攻撃を行うごとにDTゲージを消費するため、変身時間が短縮されます。

ダンテのみ、体力が低い状態でDTを発動すると「真魔人」に変身し、無敵状態になります。

デビルハーツ

デビルハーツは、「移動系」「属性系」「補助系」の3種類に分類され、アミュレットに装着することで様々な効果を発揮します。

移動系：空中移動や移動速度の向上など
属性系：攻撃に炎、氷、雷などの属性を付加
補助系：体力回復速度の向上や攻撃力アップなど

難易度

NORMAL：初回プレイ時の難易度
HARD：敵が強く、行動パターンが変化
Dante Must Die (Lucia Must Die)：最高難易度。敵がデビルトリガーを発動

ストーリー

魔帝ムンドゥスを倒した数年後、ダンテはルシアに導かれデュマーリ島へ向かいます。そこで、島の守り手であるマティエから、国際企業ウロボロス社のCEOアリウスの野望を阻止するよう依頼されます。アリウスは魔界の復活を企み、覇王アルゴサクスの封印を解こうとしていました。ダンテとルシアは、それぞれの宿命を背負いながら、アリウスの野望を阻止するために戦います。

登場キャラクター

ダンテ：声 - マット・カミンスキー

便利屋を営む伝説のデビルハンター。父スパーダの足跡を追っています。
ルシア：声 - フランソワーズ・グラリュースキー

デュマーリ島の守り手。実はアリウスによって作られた魔物です。
トリッシュ：声 - サラ・ラフルール

隠しキャラクター。スパーダを武器として使用します。
マティエ：声 - Flo Di Re

ルシアの育ての親であり、デュマーリ島の守り手。
アリウス：声 - シャーマン・ハワード

ウロボロス社のCEO。魔界の力を利用して世界を支配しようと企んでいます。
* 覇王アルゴサクス：声 - シャーマン・ハワード

魔界の覇王。ムンドゥスに匹敵する力を持っています。

武器

剣と銃を強化することができ、R1ボタンと方向キーの組み合わせで様々な技を繰り出せます。また、魔人化することでコンボ技のモーションや性能が変化します。

悪魔

本作には、ムシラ、アゴノフィニス、ゴートリング、パイロマンサーなど、様々な悪魔が登場します。

評価

レビューでは、前作よりも低い評価を受けることが多く、難易度の低下や戦闘システムの洗練不足などが指摘されました。しかし、肯定的な意見もあり、物語やキャラクターの魅力が評価されています。

販売

全世界で170万本を出荷しています。

小説

ゲーム本編の過去を描いた小説版も発売されています。

脚注

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