デメトリオ・アルベルティーニ

デメトリオ・アルベルティーニ

デメトリオ・アルベルティーニ（Demetrio Albertini）は、1971年8月23日にイタリアのロンバルディア州に生まれた元プロサッカー選手で、主にミッドフィールダー（レジスタ）として活躍しました。
彼はACミランでレギュラーとしてチームの中心選手となり、イタリア代表でも重要な役割を果たしました。

クラブでのキャリア

アルベルティーニは10歳でACミランの入団テストに合格し、1989年にプロデビュー。若干17歳でのデビューから新星として期待されましたが、初期は出場機会に苦しみました。その後、1990年にセリエBのパドヴァにレンタル移籍し、28試合で5得点を挙げる活躍を見せ、翌シーズンにはミランに復帰します。

復帰後、彼は1992-93シーズンから1994-95シーズンにかけて中盤の要としてチームを支え、特にチャンピオンズリーグ1993-94決勝ではFCバルセロナに勝利する一因となりました。
ミラン在籍中、アルベルティーニはセリエAを5度、UEFAチャンピオンズリーグを2度制覇し、様々なタイトルを獲得しました。

2002年にはアトレティコ・マドリードにレンタル移籍し、その後ラツィオ、アタランタBCを経てFCバルセロナに移籍し、最後のシーズンを迎えました。バルセロナでの最終年にリーガ・エスパニョーラを制覇し、選手としてのキャリアを締めくくりました。

代表での功績

アルベルティーニはイタリア代表としても豊富な経験を持ち、1991年に初出場以来、79試合で3得点を記録しました。1994年のFIFAワールドカップでは、グループリーグから決勝進出に貢献し、準決勝のブルガリア戦でロベルト・バッジョの決勝ゴールをアシスト。
また、2000年のUEFA EUROでも主力選手としてプレーし、チームの準優勝に貢献しました。

引退後の活動

アルベルティーニは2005年に現役を引退し、イタリアサッカー連盟（FIGC）の副会長に就任。彼の名前にちなんだサッカーアカデミーの設立にも関与し、若い選手たちの育成に力を入れました。また、サッカー界のスキャンダルに対処するための改革活動にも参加し、パルマFCの経営支援にも関与しました。

彼のキャリアは、クラブ、代表ともに数々の栄光に彩られたものであり、サッカー界のレジェンドとして今なお多くのファンに愛されています。アルベルティーニはその戦術眼とプレースタイルで多くの後進に影響を与え続けています。

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