デヤン・リュビチッチ

デヤン・リュビチッチ（Dejan Ljubicic, 1997年10月8日 - ）は、オーストリアのウィーン出身のプロサッカー選手です。現在は、ドイツ・ブンデスリーガの1.FCケルンでMFとして活躍しています。彼の弟であるロベルト・リュビチッチも、同じくプロサッカー選手としてプルヴァHNL・NKディナモ・ザグレブに所属しています。

クラブ経歴

リュビチッチは、2006年に地元の名門クラブ、SKラピード・ウィーンのユースアカデミーに入団し、着実に才能を伸ばしました。2015年にはチームIIに昇格し、2年間プレーした後、2017-18シーズンにトップチームへと昇格を果たします。同シーズン前半はSCウィーナー・ノイシュタットへのローン移籍を経験し、実戦経験を積みました。2018年1月にラピード・ウィーンのトップチームに正式登録されると、そのシーズンは28試合に出場し3ゴールを記録。主力選手としての地位を確立し、評価を高めました。

彼の活躍はすぐに国外のクラブの目に留まり、ドイツ・ブンデスリーガの複数のチームが獲得に関心を示しました。2020年7月には、アイントラハト・フランクフルトが長谷部誠の後継者としてリュビチッチの獲得を検討していると報じられました。

そして、2021年4月26日、リュビチッチは1.FCケルンと4年契約を締結し、同年7月より正式に加入しました。ケルンでは持ち前の運動量と戦術眼で中盤を活性化させ、チームの勝利に貢献しています。

代表経歴

リュビチッチは、2017年から2年間、U-21オーストリア代表としてプレーし、2019年にはUEFA U-21欧州選手権2019に出場しました。2021年9月には、ついにフル代表に初招集され、同年10月9日の2022 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のフェロー諸島戦で代表デビューを果たしました。さらに、同年11月15日のワールドカップ予選モルドバ戦では、代表初ゴールを記録しました。

人物

リュビチッチの両親は、現在のボスニア・ヘルツェゴビナにルーツを持つクロアチア人であり、彼自身はオーストリア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、クロアチアの3つの国籍を所有しています。複数のルーツを持つことは、彼の国際的な視野を広げ、多様な文化への理解を深めることに繋がっています。

リュビチッチは、その献身的なプレースタイルと多才さで、クラブと代表の両方で重要な役割を担っています。今後の更なる活躍が期待される、注目の若手選手です。

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