デリック・ルイス

デリック・ルイスについて

デリック・ルイスは1985年2月7日、アメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオーリンズに生まれた男性総合格闘家です。現在、彼は4オンス・ファイトクラブに所属し、UFCのヘビー級ランキングで11位に位置しています。ルイスはまた、元Legacy FCヘビー級王者でもあります。

来歴

ルイスは7人兄弟の母子家庭で育ち、育った環境は厳しいものでした。継父からの虐待を受けながらも、彼はストリートファイトを繰り返していました。17歳でボクシングを始めますが、試合直前にジムが突然閉鎖され、出場のチャンスを失います。高校卒業後、交際相手の元夫とのトラブルから暴行事件に巻き込まれ、2年間の保護観察処分を受けることになりました。

その後、ルイスはアメリカンフットボールのスポーツ奨学生としてキルゴア大学に進学しますが、保護観察の条件を満たせず、3年6か月間の刑務所生活を余儀なくされました。出所した直後に総合格闘技を始め、元ボクシング世界ヘビー級王者のジョージ・フォアマンにボクシングに誘われるも、2010年に総合格闘技の道を選びます。

Legacy FC時代

2012年8月、ルイスはLegacy FCでヘビー級王座決定戦を戦い、ジャレッド・ロショルトに勝利して王座を獲得しました。翌年には、初防衛戦でもリッキー・シーバーズを下し、タイトルを守りました。

UFCキャリア

2014年4月、ルイスはUFCに初めて参戦し、ジャック・メイとの試合でTKO勝利を収めます。彼はその後も着実に勝利を重ね、数々のファイト・オブ・ザ・ナイトやパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞しました。中でも2018年10月6日のヴォルコフ戦は逆転勝利を収め、パフォーマンス・オブ・ザ・ナイトに輝きました。

彼は2019年11月にブラゴイ・イワノフ相手に勝利し、2020年にアレクセイ・オレイニクを下して再び注目を浴びます。2021年にはUFCで初の KO の多さで記録を更新しましたが、同年のシリル・ガーヌとのタイトルマッチでは敗北。続くクリス・ドーカスとの試合では再び勝利を収め、UFC史上最多KO勝利数「13」を達成しました。

人物・エピソード

デリック・ルイスは、ヘビー級の優れたパンチャーとして知られています。UFC内での最多KO勝利記録を保持しており、胸には「Knock Out King」とのタトゥーを入れるほどの誇りを持っています。また、彼は新型コロナウイルスの感染拡大中、試合を避ける姿勢を見せる選手の一人でした。その理由は、家族に感染させることを避けたかったからです。しかし、最終的には試合を行うこととなりました。

ルイスはまた、ハリケーン・ハービーによる洪水で被災した多くの人々を救助するなど、社会貢献にも尽力しています。更に2021年には、自身の車を盗もうとした泥棒を警察到着まで取り押さえたエピソードもあります。私生活では、長年付き合ったガールフレンドとの結婚式を挙げ、3人の子供を育てる父親でもあります。彼の戦績は、数々のタイトルを獲得し、記録を樹立しているものです。

もう一度検索