デルフィック領域

デルフィック領域とは

デルフィック領域（Delphic Expanse）は、アメリカのSFドラマ『スタートレック:エンタープライズ』に登場する架空の宇宙エリアです。この領域は22世紀頃までアルファ宇宙域に存在し、周囲の特異な環境によって独特の特徴を持っています。

特徴

デルフィック領域はその幅が最大で2000光年に及び、地球からは約50光年の位置にあります。この領域は熱や圧力を伴った特殊なガスが雲のように覆い、数百万キロメートルの厚さを誇ります。内部に入ること自体は比較的容易ですが、そこから脱出することは非常に困難です。また、デルフィック領域に足を踏み入れた者は、身体的または精神的な異常を経験することが多く、これが原因で帰還ができないケースもあります。このため、デルフィック領域は外部の種族から危険な場所として見なされています。

異常な物理法則

この領域内では、通常の宇宙空間とは異なり、強烈で局所的な重力の変位が発生します。この変位により、従来の物理法則が無効化され、宇宙船の航行が非常に難しくなります。航行中の乗組員には常に死の危険が伴うため、通常の宇宙船を使う際には充分な注意が求められます。これを回避するためには、トレリウムDと呼ばれる特殊な物質で船体を補強する必要があります。トレリウムDで船を強化すれば、その後は通常の条件下で航行することが可能となります。

トレリウムDの性質

トレリウムDは、船が重力の影響を受けないようにするための重要な物質ですが、合成には液体状態が必要であり、その液体の形態は非常に不安定です。そのため、精製は難しく、リスクも伴います。さらに、トレリウムDはバルカン人にとって、地球人が麻薬を使用した際に経験する以上に有害であり、依存症や禁断症状を引き起こす可能性があります。これにより、感情の制御ができなくなったり、外見が変わったりして、最終的には命に関わる事態を招くこともあります。

デルフィック領域の住民

この領域に由来する種族には、ズィンディ、スカゴラ人、トリアノン人などが存在します。彼らは非常に特徴的な文化などを持つ種族であり、外部の文明との交流は限られています。彼らの存在は、デルフィック領域の探検を更に難しくする要因ともなっています。

関連項目

デルフィック領域に関わる他の事象として、バッドランドやブライアー・パッチなどが挙げられます。これらは宇宙の探索や冒険において興味深い要素となっています。

まとめ

デルフィック領域は、その特異な物理的特性と危険な環境から、宇宙探検の中でも特に興味深いスポットとして位置づけられています。探索者はその魅力に引き寄せられる一方、不測の事態にも警戒を怠ってはなりません。

もう一度検索