デレック・ハーパー

デレック・ハーパー：オールスター未出場最高の選手

デレック・リカルド・ハーパー（Derek Ricardo Harper、1961年10月13日生まれ）は、アメリカ合衆国ジョージア州エルバートン出身の元プロバスケットボール選手です。イリノイ大学卒業後、NBAでポイントガードとして、ダラス・マーベリックス、ニューヨーク・ニックス、オーランド・マジック、ロサンゼルス・レイカーズなどで16シーズンに渡り活躍しました。

大学時代

フロリダ州ウェストパームビーチで中高時代を過ごし、イリノイ大学ではバスケットボールチームで3シーズンをプレイしました。1982-1983シーズンには1試合平均15.4ポイントを記録し、オールビッグ・テン・カンファレンスのファーストチームに選出。1983年にはオールアメリカンチームのセカンドチームにも選ばれました。1981年と1982年にもオールビッグ・テン・カンファレンスの名誉選手に選ばれています。大学時代は平均4.7アシストを記録し、1981-1982シーズンにはビッグ・テン・カンファレンスでトップのアシスト数を誇りました。

NBAでの活躍

1983年のNBAドラフトで、ダラス・マーベリックスから11位指名を受け、プロとしてのキャリアをスタートさせました。最初の10シーズンはマーベリックスで過ごし、この間、1試合平均15ポイント、6.1アシストを記録しました。

1984年のプレーオフ、対レイカーズ戦では、試合終了間際に同点であったにも関わらず、時間稼ぎをしてしまい、試合を延長戦に持ち込んでしまうというミスを犯しました。しかし、2年後の1986年のプレーオフ、同じく対レイカーズ戦では、試合を決める重要なショットを決め、見事にリベンジを果たしました。

1993-1994シーズンの途中には、ニューヨーク・ニックスへトレードされ、負傷したドック・リバースの穴を埋める役割を果たしました。マーベリックスはこの年大きく負け越し、一方ニックスは1994年のリーグ制覇まであと一歩と迫りました。

その後、1996年までニックスでプレイし、翌年再びマーベリックスへ移籍。1997年からはオーランド・マジック、ロサンゼルス・レイカーズでそれぞれ1シーズンを過ごし、1999年に引退しました。レイカーズはハーパーをデトロイト・ピストンズへトレードしましたが、ハーパーはピストンズのユニフォームに袖を通すことなく引退を選択しました。

NBAの公式戦には1199試合出場し、これは歴代21位の記録です（2004-2005シーズン時点）。引退時には、歴代11位のスティール数、17位のアシスト数を記録していました。これだけの成績を残しながらも、NBAオールスターゲームには一度も選出されなかったため、「オールスター未出場最高の選手」という称号を与えられています。

引退後

引退後は家族と共にダラスに住み、ダラス・マーベリックスの地域放送で解説者として活躍しています。2005年からはローカル放送のニュース番組でスポーツキャスターとしても活動しています。

2018年1月7日には、長年の功績を称えられ、マーベリックスでの背番号「12」が永久欠番となりました。

デレック・ハーパーは、その実力と記憶に残るプレイで、多くのファンに愛された選手です。

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