デレック・フィッシャー

デレック・フィッシャー：クラッチシューターにしてリーダー

デレック・ラマー・フィッシャー（Derek Lamar Fisher）は、1974年8月9日生まれ。アーカンソー州リトルロック出身の元プロバスケットボール選手、指導者。ポジションはポイントガード。

輝かしいキャリア

レイカーズ時代

アーカンソー大学リトルロック校を経て、1996年のNBAドラフトでロサンゼルス・レイカーズから1巡目24位で指名されNBA入り。当初は控え選手でしたが、シャキール・オニールとコービー・ブライアントの加入、そしてフィル・ジャクソン監督の就任により、チームはリーグ屈指の強豪へと成長。2000年から2002年にかけてNBAファイナル3連覇を達成し、自身も3つのチャンピオンリングを獲得しました。

2003-2004シーズンのプレーオフ、サンアントニオ・スパーズとのカンファレンス準決勝第5戦では、残り0.4秒で逆転シュートを決め、チームを勝利に導きました。この劇的な勝利は、彼のキャリアにおけるハイライトの一つとして語り継がれています。

ウォリアーズ、ジャズ時代

レイカーズを離れた後、ゴールデンステート・ウォリアーズ、ユタ・ジャズでプレー。ジャズでは、デロン・ウィリアムスとのコンビでチームをプレーオフに導きました。また、NBA選手会会長として、公式ボールの変更問題に尽力し、ボールを以前のものに戻すよう協会に働きかけました。

2007年のプレーオフでは、娘の網膜芽細胞腫の手術に立ち会うためチームを一時離脱。手術後、急いで試合会場に駆けつけ、チームの勝利に貢献しました。この時の彼の行動は、多くの人々に感動を与えました。

レイカーズへの復帰、そしてサンダー、マーベリックスへ

2007年、レイカーズに復帰。コービー・ブライアントの良きパートナーとして活躍し、2009年、2010年と再びNBAファイナルで優勝。自身5つ目のチャンピオンリングを獲得しました。

その後、オクラホマシティ・サンダー、ダラス・マーベリックスでプレーし、2014年に現役を引退しました。

指導者として

引退後、ニューヨーク・ニックスのヘッドコーチに就任しましたが、2シーズンで解任されました。

プレースタイルと人物

フィッシャーは、勝負強いクラッチシュートと高いバスケットボールIQが持ち味の選手でした。また、リーダーシップにも優れ、NBA選手会会長として選手たちの権利を守るために尽力しました。彼のキャリアは、多くの人々に勇気と感動を与え続けています。

主な業績

NBAファイナル優勝：5回 (2000, 2001, 2002, 2009, 2010)
NBA選手会会長
* プレーオフ通算勝利数：歴代1位（161勝）

もう一度検索