デヴィッド・クック

デヴィッド・ローランド・クック：アメリカン・アイドル優勝から現在まで

デヴィッド・ローランド・クック（David Roland Cook、1982年12月20日 - ）は、アメリカ合衆国のロック歌手であり、2008年に人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』シーズン7で優勝し、一躍スターダムにのし上がりました。彼の音楽的な才能と個性的なパフォーマンスは、多くの視聴者を魅了し、その後の音楽キャリアを確固たるものとしました。

生い立ちと音楽への目覚め

デヴィッド・クックはテキサス州ヒューストンで生まれ、ミズーリ州ブルースプリングスで育ちました。幼少期から音楽に親しみ、小学校2年生の時には学芸祭でソロパートを歌うなど、早くからその才能を発揮していました。中学、高校時代にはミュージカルにも取り組み、音楽的素養を磨きました。また、高校時代には野球部のピッチャーとしても活躍するなど、多才な一面も持っていました。

大学ではグラフィックデザインを専攻しましたが、卒業後は音楽の道を志し、オクラホマ州タルサに拠点を移しました。

アイドル以前の活動

1999年から2006年まで、デヴィッド・クックはバンド『Axium』のリードボーカル兼ギタリストとして活動していました。2004年には、カンザスシティのベストバンドに選ばれるなど、その実力は高く評価されていました。2006年に『Axium』を解散した後、オクラホマ州タルサに移り、『Midwest Kings』でバックボーカルとギターを担当しました。

また、タルサのクラブでバーテンダーとして働きながら、ソロインディペンデンスアルバム『アナログハート(Analog Heart)』を制作。アートワークも自ら手がけるなど、その才能を発揮しました。

アメリカン・アイドルでの躍進

デヴィッド・クックは、弟の付き添いで参加した『アメリカン・アイドル』のオーディションで、ボン・ジョヴィの"リヴィン・オン・ア・プレイヤー"（アコースティックバージョン）を披露。その歌唱力とアレンジセンスで審査員を魅了し、見事ハリウッドへの切符を手にしました。

ハリウッド本選では、ギターを演奏しながらブライアン・アダムスの"(Everything I Do) I Do It for You"などを披露し、そのパフォーマンスは審査員のポーラやランディに高く評価されました。

シーズンを通して、デヴィッド・クックはその才能と努力で着実にファンを増やし、一度も下位3位になることなく、見事優勝を果たしました。

アイドル以降の活躍

『アメリカン・アイドル』優勝後、デヴィッド・クックは2008年5月25日付のビルボードチャートHot100に11曲同時チャートインという快挙を達成。デビュー曲"The Time Of My Life"は最高位3位を記録し、その人気を証明しました。

その後も、ウォルマート株主会でのライブ、NBAファイナルでの国歌斉唱など、精力的に活動を展開。各テレビ局のインタビュー・取材にも応じ、そのポテンシャルの高さをアピールしました。

2008年11月にはデビューアルバムw:David Cook (album)を発売し、その後も数々のアルバムをリリース。現在も音楽活動を続けています。

ディスコグラフィー

シングル

2008: The Time of My Life
2008: Light On
2009: Bar-ba-sol
2009: Come Back To Me
2009: Permanent
2011: The Last Goodbye
2011: Fade into Me
2012: The Last Song I'll Write for You
2013: Laying Me Low
2014: Wait for Me
2015: Criminals
2016: Broken Window

スタジオアルバム

Axium
2002: Matter of Time
2003: Blindsided
2004: The Story Thus Far
2008:w:David Cook (album)
Midwest Kings
2006: Incoherent With Desire To Move On
ソロ
2006: Analog Heart
2008: David Cook
2011: This Loud Morning
2015: Digital Vein

ライブアルバム

Axium
2004: Alive in Tulsa


デヴィッド・クックは、『アメリカン・アイドル』での優勝をきっかけに、その音楽的才能を開花させ、現在も精力的に活動を続けています。彼の今後の活躍から目が離せません。

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