デ・ラ・ファンタジア

デ・ラ・ファンタジア：愛知万博を彩った複合娯楽施設

デ・ラ・ファンタジアは、2005年3月18日から9月25日まで、愛知万博（2005年日本国際博覧会）のサテライト会場として、名古屋市中村区の旧国鉄笹島駅跡地で開催された複合娯楽施設です。博覧会の分散化構想の一環として計画されました。

概要

当初、博覧会の分散会場として計画されましたが、国際博覧会事務局（BIE）の方針により、博覧会としての分散会場は認められませんでした。そのため、笹島地区は「広域連携による博覧会への参加」という形で事業が進められることになりました。名古屋市は民間活力を導入するため、主催者となる事業者をプロポーザル方式で募集し、「グループファンタジア」を選定しました。

開催概要

開催期間：2005年3月18日 - 9月25日（約6ヶ月、192日間）
主催：名古屋市・グループファンタジア
会場面積：約12ヘクタール
入場料：無料（有料施設・アトラクションあり）
電子マネー：Edyが利用可能（ポケパークのアトラクションはEdyのみ）

施設・パビリオン

会場には、様々なジャンルの施設やパビリオンが設けられました。

ラ・バーモささしま：複合娯楽施設（現：マーケットスクエアささしま）。109シネマズ名古屋などが出店。
Zepp Nagoya：最大1800人収容のライブホール。
ポケパーク：ポケモンをテーマにしたテーマパーク。
光の建築 ルーチフェスタ：イタリアの光の芸術。
デリファンタジア：世界各国のテイクアウト料理を中心としたフードコート。
マーケットファンタジア：世界各国の雑貨・名産品を販売。
手塚治虫のCOSMO ZONE THEATER：手塚治虫ワールドを演出するプラネタリウム。
アートオブスターウォーズ展
恐竜博2005
GLAMOROUS ONE-92：1980年代のディスコを再現したテーマ館。
AMUSEMENT WORLD：アミューズメントをテーマとしたパビリオン。
DING DONG DANG：
ミュージックジャングルカフェ：ライブレストラン。
市民展示館&ステージ広場：多目的ホール。
ポケモンだいすき郵便局：臨時郵便局。ポケモンのキャラクターの小型印も設置。

交通アクセス

鉄道：あおなみ線ささしまライブ駅下車、徒歩1分
路線バス：名古屋市営バス下広井町バス停・運河通バス停下車、徒歩10分
シャトルバス：愛・地球博長久手会場東ターミナルから運行
ロンドンバス：名古屋栄テレビ塔から運行
ささしま・名城シャトルバス：土日祝日限定で運行
自動車：駐車場700台（有料）

現在

デ・ラ・ファンタジアは閉幕しましたが、ラ・バーモささしま（現：マーケットスクエアささしま）やZepp Nagoyaは現在も営業を続けています。跡地周辺は再開発が進み、新たな商業・文化施設が集積するエリアとして発展しています。

デ・ラ・ファンタジアは、愛知万博の熱気を名古屋市内に広げ、地域活性化に貢献したイベントとして記憶されています。

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