デーブ・ロバーツ (外野手)

デーブ・ロバーツのプロフィール

デーブ・ロバーツ（David Ray Roberts）は、1972年5月31日に沖縄県那覇市で生まれ、その後アメリカのカリフォルニア州サンディエゴに移住しました。彼は元プロ野球選手であり、現在はメジャーリーグベースボール（MLB）のロサンゼルス・ドジャースの監督を務めています。特筆すべきは、彼がMLB史上初の日本出身監督であり、日本人監督として初めてワールドシリーズで優勝を果たした人物であることです。

経歴

プロ入り前

デーブは、アフリカ系アメリカ人の父親と日本人の母親を持ち、両国の文化を背景に育ちました。カリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA）に進学し、野球を学びます。

プロ入りとタイガース傘下時代

1994年のMLBドラフトでデトロイト・タイガースに指名され、6月にプロ契約を結びました。彼のキャリアがスタートします。

インディアンス時代

1998年、ロバーツはクリーブランド・インディアンスに移籍し、1999年のパンアメリカン競技大会ではアメリカ代表に選出されました。同年の8月にはメジャーデビューを果たします。

ドジャース時代

2002年からロサンゼルス・ドジャースでプレー開始。初年度にはチーム最多の45盗塁を記録しました。2003年には出場試合数が減少しましたが、40盗塁を達成しています。

レッドソックス時代

2004年にはボストン・レッドソックスにトレードされ、ポストシーズンでは重要な盗塁を成功させ、チームのワールドシリーズ優勝に貢献しました。

パドレス、ジャイアンツ時代

2005年にはサンディエゴ・パドレスに移籍し、2006年にはデータレコードとなる13三塁打を記録。サンフランシスコ・ジャイアンツでは、2007年に31盗塁を達成しましたが、その後、2009年に現役を引退しました。

引退後のキャリア

引退後、ロバーツはサンディエゴ・パドレスで特別補佐役を務めましたが、2010年には血液のがんを患い、闘病生活を送ります。2011年にはコーチとしてチームに復帰し、その後は監督業への道を歩み始めました。

ドジャース監督時代

2015年11月23日にロサンゼルス・ドジャースの監督に就任。1年目にして地区優勝を果たし、最優秀監督賞も受賞します。2017年と2018年にもワールドシリーズ出場を果たしましたが、優勝は逃します。2020年には再びワールドシリーズに進出し、タンパベイ・レイズを下し、ついに日本出身監督としてのワールドシリーズ制覇を達成しました。

最近の出来事

2022年シーズン終了後には、全米野球記者協会から最優秀監督賞の2位に選ばれるなど、その手腕が評価されています。2024年3月には韓国での開幕戦に向けての訪問中に、卵が投げられるというトラブルも経験しました。

デーブ・ロバーツは、その多才なキャリアを通じて、野球界での影響力を確立した実力者であり、特に日本とアメリカの架け橋としての役割も果たしています。

もう一度検索