デーモン小暮のオールナイトニッポン

デーモン小暮のオールナイトニッポン：詳細解説

1987年4月6日から1990年5月14日まで、ニッポン放送で放送されたラジオ番組『デーモン小暮のオールナイトニッポン』。月曜深夜1時～3時、ニッポン放送をキー局に全国ネットされた人気番組でした。パーソナリティを務めたのは、聖飢魔IIのデーモン小暮閣下（当時：デーモン小暮）。番組中盤からは、聖飢魔IIのギタリストであるSgt.ルーク篁III世が頻繁に出演し、独特のトークでリスナーを魅了しました。

番組の概要

デーモン閣下独特のユーモラスな語り口調と、ルーク参謀との絶妙な掛け合いが魅力の番組でした。リスナー参加型のコーナーが多数存在し、毎回多くのハガキが寄せられました。番組内では、リスナーの投稿ハガキを「力士」と呼び、ペンネームを「四股名」と呼ぶなど、相撲にちなんだ独自のルールや表現が用いられました。

閣下とルーク参謀の掛け合いは、まるでコントのような面白さがあり、時に鋭いツッコミ、時に絶妙なボケを繰り広げました。リスナーからの投稿内容も独特で、奇抜なアイデアや、日常のちょっとした出来事など、バラエティに富んだ話題が飛び出しました。

主なコーナー

番組には数多くの個性的なコーナーがありました。以下、主なコーナーを年代別に紹介します。

1987年

いい味だしてる: 世の中の面白い出来事や人物などを募集。最初は一般人のネタが多かったものの、閣下の発言をきっかけに芸能人のネタが急増。独特のフレーズ「それは…な、な、なんと！」が人気を博しました。
大相撲を666倍楽しむ方法: 閣下の相撲愛が詰まったコーナー。後に「大徹さん頑張ってねのコーナー」に発展しました。
おまえにも始末書を書かせてやろうか: 交通情報担当者の失言をきっかけに誕生したコーナー。面白い始末書や、始末書もののエピソードを募集しました。
無意味な特技コンテスト: リスナーと電話を繋いで行われた、番組初期のコーナー。
みんなで作ろうデーモンのアイドル本コーナー: デーモン閣下のアイドル本企画を募集。
2時14分時間の狭間: 午前2時14分に突如始まるコーナー。怪談や早口言葉などが披露されました。
カーネルサンダース岩井につづけ! 秘密諜報部員のコーナー: 常連リスナーの名を冠した調査ネタコーナー。
ヘヴィメタ観察日記: ヘヴィメタルの重低音がハゲ頭に効くのかを実験するコーナー。
真夜中の貢ぎ物大相撲トーナメント: リスナーからの貢ぎ物を面白さで競うコーナー。
飛び出せクラブ活動: ゲスト出演した原田知世をきっかけに誕生した、一回限りのコーナー。
無責任のコーナー: 周りの無責任な行動を笑うコーナー。
チョーちゃんの一人暮らしにさせないで: 番組ADの恋人探しコーナー。
1998年冬季オリンピック招致ダービー: 1998年冬季オリンピックの招致合戦に便乗したコーナー。
悪魔の世直し: 悪魔流に世の中を改悪するというコーナー。
全日本表彰状グランプリ: おかしな賞状を募集するコーナー。

1988年

職人気質物語: 各地の職人の話を募集し、面白おかしく紹介する人気コーナー。「なぁ～～にぃ～!?」「こうだぁ!」「帰れ!」などの言葉が流行しました。
夜霧の横綱審議会: 芸能人の変な言動を相撲の番付形式で競うコーナー。「ぬらりひょん」という決まり手が人気を博しました。
悪魔の夏期講習: ロンドン出身のデュオをゲストに、英語のスラングを紹介するコーナー。
1990年大河ドラマ誘致合戦: 各地の歴史上の人物を主人公にした大河ドラマを提案するコーナー。「ぬらりひょん吉」というキャラクターが誕生しました。
人のふんどしで私利福（しりふく）の会: 聖飢魔IIのタレントショップのアイデアを募集するコーナー。
栄光のヌラリンピック: ソウルオリンピックに便乗したコーナー。
ぬらりひょん短期大学 新講座・新講師案内: 有名人を大学講師として推薦するコーナー。
あなたのお名前なんて～の: 社名変更ブームに便乗したコーナー。
入門書倫理調査団: 昔のハウツー本の時代錯誤な内容を紹介するコーナー。
軽音楽アワー: 昔流行したマンボやソウルの音楽を紹介するコーナー。

1989年

おれん家コネクション: リスナーの有名人との繋がり自慢コーナー。
月曜ナイトスクリーン: 映画予告編風の文章を募集するコーナー。
平成一のキャッチコピー: 平成版のキャッチコピーを募集するコーナー。
東スポを越えろ!早刷り一発!: 東京スポーツ風の記事を募集するコーナー。
悪魔の保護団体: 絶滅しそうな流行を保護する対策を考えるコーナー。
口説き文句も忘れずに: 地元ならではのデートコースと口説き文句を募集するコーナー。
悪魔の流行通信 全国カジュアル図鑑: 変なファッションやカジュアルの情報を募集するコーナー。
あの時君は若かった: リスナーや親の若い頃の話を紹介するコーナー。
パンストを脱がせたい女: 世間のバカな女を批判するコーナー。
中山ディレクターはどんなにヒドイ男か: 中山ディレクターのヒドイ出来事を想像するコーナー。
あなたの隣の中山さん: 中山ディレクターにまつわるコーナー。
悪魔で生ラジオ: 「朝まで生テレビ!」風のパネルトークコーナー。
ゴジラCMグランプリ: 映画「ゴジラvsビオランテ」のラジオCMを募集する特別コーナー。
月曜オールナイトCMグランプリ: 様々なCMのアイデアを募集するコーナー。

1990年

ANN認定 超闘王列伝: 一発ギャグを募集するコーナー。
どうするどうなるBaBeの近藤: 解散したBaBeの近藤智子の将来を予想するコーナー。
みんな終わらせてやる: 番組終了決定後に作られた、最終回のアイデアを募集するコーナー。

番組エピソード

番組には、数々の印象的な出来事がありました。交通情報担当者の失言、ゲストとの絡み、公開録音、そして番組終了の真相など、興味深いエピソードが盛りだくさんです。番組は好調な聴取率を誇りながら、1990年5月に終了しました。その理由については、様々な憶測が飛び交っています。

番組ノベルティ

番組では、デーモン小暮金太郎飴消しゴムや紋所ステッカーなど、ユニークなノベルティが制作されました。

番組関連書籍

番組を振り返る書籍も出版されています。

スタッフ

番組制作に携わったスタッフについても紹介しています。ディレクター、AD、放送作家、そしてBGMなど、番組の陰の立役者たちの名前が挙げられています。

この情報が、『デーモン小暮のオールナイトニッポン』の魅力を理解するのに役立つことを願っています。

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