トゥイステッド・シスター

トゥイステッド・シスター（Twisted Sister）

トゥイステッド・シスターは、1972年にアメリカ・ニューヨークで結成されたヘヴィメタル・バンドです。彼らは特にグラムメタルの代表格として知られ、力強い声を持つボーカリスト、ディー・スナイダーが在籍していることからも注目を集めています。また、彼らはVH1によって選ばれた「最も偉大なハードロックバンド・ベスト100」で73位にランクインしています。

バンドの概要

彼らの音楽キャリアの初期は、グラムロックの影響を色濃く受けており、デビッド・ボウイやニューヨーク・ドールズなどのアーティストからインスピレーションを得ていました。特に、1976年にディー・スナイダーが加入してからは、彼の独特なスタイルがバンドに新しい風を吹き込みました。トゥイステッド・シスターの楽曲のほとんどは、親と子供の関係や教育制度に焦点を当てており、これに加えて、ライブやミュージックビデオではコメディー要素も取り入れています。このユニークなスタイルにより、彼らは多くのファンを魅了し、時には子供向け番組にも出演することがありました。

歴史の歩み

結成から黎明期（1972年 - 1982年）

トゥイステッド・シスターは1972年にジェイ・ジェイ・フレンチと彼の友人たちによって結成されました。初期の活動では、メンバーは頻繁に入れ替わっていましたが、1976年にディー・スナイダーが参入するとともに、バンドは次第にその音楽スタイルをヘヴィメタルにシフトさせました。この期間には、初めての自主制作シングルもリリースされました。

全盛期（1982年 - 1985年）

1982年、彼らはデビュー・アルバム『アンダー・ザ・ブレイド』をリリース。さらに、アルバム『ユー・キャント・ストップ・ロックンロール』や『ステイ・ハングリー』などを通じて、世界的な人気を獲得しました。特に「We're Not Gonna Take It」と「I Wanna Rock」といったヒット曲は、彼らの代表作として広く知られるようになりました。これらの楽曲はMTVでも頻繁に放送され、バンドの知名度を一層高める要因となりました。

衰退と解散（1985年 - 1987年）

1980年代後半には、グラムメタルの人気が落ち着く中、トゥイステッド・シスターもその影響を受けました。1985年には4枚目のアルバムをリリースしたものの、これまでのレベルのヒットには至らず、1987年には解散を発表しました。特にディー・スナイダーの脱退は、バンドにとって大きな痛手となりました。

再結成と二度目の解散（1997年 - 2016年）

1997年、元メンバーはディー・スナイダーの映画プロジェクトに参加するため一時的に再結集しました。その後、2003年からは本格的に再始動し、新作アルバムも制作しましたが、2015年にはドラマーのA.J.ペロが他界し、翌年にはファイナル・ツアーを実施。2016年11月の公演をもって活動を終了しました。

メンバーとディスコグラフィ

最終ラインナップには、ディー・スナイダーがボーカルを務め、ジェイ・ジェイ・フレンチ、エディ・オヘダ、マーク・メンドーサが参加していました。また、トゥイステッド・シスターのスタジオベースのアルバムには、代表作として『アンダー・ザ・ブレイド』や『ステイ・ハングリー』が含まれています。彼らの音楽に触れたことのない人も、ぜひその魅力を知ってほしいと思います。

もう一度検索