トッド・フィリップス (ミュージシャン)

トッド・フィリップスの音楽キャリア

トッド・フィリップスは1953年4月21日に生まれた、アメリカのダブルベース奏者です。彼の音楽スキルはアコースティック・インストゥルメンタルやブルーグラスにおいて非常に高く評価されており、革新性と伝統の両方を兼ね備えています。フィリップスは、数々のアーティストと共演し、素晴らしい音楽を生み出してきました。また、彼はデビッド・グリスマン・クインテットの創設メンバーの一人であり、その活動からも多くの影響力を発揮しています。

初期のキャリアと影響

フィリップスは、トニー・ライス、ダロル・アンガーと共にデビッド・グリスマン・クインテットを設立しました。このバンドでの5年間、彼はリズムマンドリンとベースの演奏を担当し、その後さらに5年間、トニー・ライス・ユニットで活動を続けました。J.D.クロウやジェリー・ダグラスといった名だたるアーティストとも共演し、伝統的なブルーグラスのレコーディングに参加しました。彼らとのコラボレーションによって、フィリップスは15年間の間に6枚のアルバムをレコーディングしました。

グラミー賞とソロ活動

1983年には、ニュー・サウスとのライブレコーディング『Bluegrass - The Greatest Show on Earth』によって、初のグラミー賞を受賞しました。同年には自己のソロアルバム『Released』をリリースし、こちらにはトニー・ライスやダロル・アンガーも参加しました。フィリップスは、フレッツ・マガジンの読者投票で、ベスト・ジャズ、ベスト・ブルーグラスのベーシストとしても多くの賞を受賞しています。

多彩な音楽活動とプロデュース

フィリップスは音楽プロデューサーとしても活躍し、1993年にはKathy Kallickのアルバム『Matters of the Heart』をプロデュースしました。1995年にはトラディショナルなオールドタイム・ブルーグラスのインストゥルメンタルアルバム『In the Pines』と、ジャズに影響を受けた『Timeframe』をリリースしています。97年には、プロデューサーとして『True Life Blues - The Songs of Bill Monroe』を手掛け、再びグラミー賞を受賞しました。このアルバムはグラミー賞でノミネートされた3部門すべてにおいて素晴らしい成績を収めました。

受賞歴と継続的な活動

フィリップスは1990年代になっても、多くのバンドと共にツアーやレコーディングを行い続けました。特に、デビッド・グリアーのアルバム『Panorama』や、マット・フリナーのプロジェクトでも重要な役割を果たしました。また、音楽キャンプでのインストラクターとしての活動も行い、教育活動にも積極的に参加しています。

現在の活動

最近では、ノーム・ピケルニーやベアフット・ブルーグラス、サイコグラス等のアーティストのプロデューサーとしても活動しており、ラウリー・レウィスのアルバムのミックスも担当しています。トリビュート・レコーディング・プロジェクトは、彼にとって非常に重要な活動で、ジョーン・オズボーンやエミルー・ハリスなどとのコラボレーションも進んでいます。2006年、フィリップスはデビッド・レターマンやエルヴィス・コステロらと共にレイト・ショーに出演し、メディアへの露出も増えています。現在はサイコグラスやフィリップス・グリアー・フリナーとのツアーを行い、ジョーン・バエズらとの演奏活動も続けています。

もう一度検索