トップ100メヒコ

トップ100メヒコ：メキシコ音楽シーンの指標

トップ100メヒコ（Top 100 México）は、メキシコにおけるアルバムの売上ランキングを示す音楽チャートです。メキシコ国内の主要なレコード小売店の協力のもと、メキシコ音楽映像事業者協会（AMPROFON）によって2005年から週単位で発表されています。

このチャートは、メキシコで販売されるアルバムの約6割をカバーしており、国内の音楽市場の動向を把握する上で重要な指標となっています。エントリーされるタイトルは100を超え、ポピュラー音楽の様々なジャンル、例えばノルテーニョ、バンダ、ランチェラといったメキシコ独自の音楽から、スペイン語や英語のアルバムまで幅広く網羅しています。

ジャンルごとのチャートでは、上位20位までが発表されます。これにより、各ジャンルの人気アーティストやトレンドを把握することができます。

歴代の売上上位アルバム

トップ100メヒコは、その年の音楽シーンを象徴するアルバムを数多く輩出してきました。以下に、歴代の売上上位アルバムの例を挙げます。

2005年：レベルデ (Rebelde)
テレビドラマ『レベルデ』の主要キャストが録音したサウンドトラックです。後にバンドRBDを結成するメンバーによる作品で、メキシコ国内だけでなくアメリカ合衆国でも416,000枚を売り上げました。ビルボード・ラテン音楽賞のポップ・アルバム部門にも選ばれています。

2006年：ユリディア (Yuridia) - La Voz de un Ángel
ユリディアのアルバム『La Voz de un Ángel』は、2006年に最も売れたアルバムとなりました。2005年にも5位、2007年にも52位にランクインするなど、長期にわたって人気を博しました。1996年のルイス・ミゲル以来となるダイアモンドディスクを獲得しています。

2007年：ミゲル・ボセ (Miguel Bosé) - Papito
スペインのミュージシャン、ミゲル・ボセのアルバム『Papito』は、2007年に最も売れたアルバムとなりました。Oye!賞を受賞し、ラテン・グラミー賞の4部門にノミネートされるなど、高い評価を受けています。

2008年：ヴィセンテ・フェルナンデス (Vicente Fernández) - Para Siempre
ヴィセンテ・フェルナンデスの79枚目のスタジオ・アルバム『Para Siempre』は、2008年にメキシコで最も売れたアルバムとなりました。また、アメリカ合衆国においては、2000年から2009年までの10年間で最も売れたメキシコ地域アルバムとなっています。

* 2010年：カミラ (Camila) - Dejarte de Amar
メキシコのバンド、カミラのセカンド・アルバム『Dejarte de Amar』は、発売初日にゴールドディスクを達成し、2010年にメキシコで最も売れたレコードとなりました。

トップ100メヒコは、メキシコの音楽シーンを反映する重要な指標であり、その歴史はメキシコ音楽の変遷を物語っています。

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