トビアス・リンホルム

トビアス・リンホルムは1977年7月5日にデンマークのネストヴェズで生まれました。2007年にデンマーク国立映画学校を卒業後、脚本家、そして映画監督としてその才能を開花させていきます。

リンホルムは、社会派ドラマを得意とし、人間の心理や倫理観を深く掘り下げた作品を数多く手がけています。国際的にも高い評価を受けており、彼の作品は、数々の映画祭で賞を獲得し、アカデミー賞にもノミネートされています。

2012年には、共同脚本を担当した映画『偽りなき者』が、第86回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされ、その脚本家としての実力を世界に知らしめました。この作品は、子供への性的虐待疑惑という重いテーマを扱い、人間の心理の脆さや社会の不寛容さを描き出しています。

同年には、初めて単独で脚本と監督を務めた映画『シージャック』が公開されました。この作品は、ソマリアの海賊による船舶乗っ取り事件を題材とし、人質となった船員たちの恐怖と絶望、そして交渉に当たる人々の苦悩を描いています。緊迫感あふれる演出と、リアリティを追求した描写が、観る者を物語に引き込みます。

2015年には、脚本と監督を務めた映画『ある戦争』が、第88回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされました。この作品は、アフガニスタンでの戦争に従軍したデンマーク兵士の苦悩を描いています。戦争の現実、兵士のPTSD、そして家族との絆をテーマにしたこの作品は、観る者に深い感動と考察を与えます。

2017年には、デヴィッド・フィンチャーが製作総指揮を務めたNetflixのドラマシリーズ『マインドハンター』で2つのエピソードの監督を務めました。この作品は、FBIのプロファイリング班が、連続殺人犯の心理を分析し、事件解決に挑む姿を描いています。リンホルムは、独特の映像表現と、心理描写で、作品に深みを与えています。

フィルモグラフィー

映画

未記入

テレビシリーズ

Sommer（2008年）- 脚本（3エピソード）
コペンハーゲン Borgen（2010年 - 2011年）- 脚本（20エピソード）
Bedrag / Follow the Money（2016年 - 2019年）- 脚本（25エピソード）
* マインドハンター Mindhunter (2017年) - 監督（2エピソード）

トビアス・リンホルムは、今後も、社会的なテーマを扱い、観る者の心を揺さぶる作品を世に送り出してくれることでしょう。

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