トビー・スミス (ミュージシャン)
トビー・スミス（Toby Grafftey-Smith, 1970年10月29日 - 2017年4月11日）は、イギリス出身のミュージシャンです。特にファンクやアシッドジャズの分野で知られ、人気バンド、ジャミロクワイの初期において、キーボード奏者および主要な作曲家として活躍しました。
トビー・スミスは、ロンドンの中心部に位置する恵まれた環境で育ちましたが、後に郊外へ転居し、アイルズベリーで少年時代を過ごしました。幼い頃からピアノに親しみ、クラシック音楽の教育を受けました。音楽分野で名高い寄宿学校、マールボロ・カレッジではピアノを専攻し、高度な音楽の知識を深めました。マールボロ在学中から、クラシック音楽にとどまらず様々なジャンルに興味を持つようになり、特にエレクトロニック・ミュージックに惹かれ、ギターも始めるなど音楽的な幅を広げました。この頃、後に彼の妻となるガブリエラ夫人と出会い、交際が始まりました。マールボロ時代の同級生や教師たちは、彼の音楽的な才能を当時から高く評価していたと語っています。
10代半ばには既に作曲を始めており、タスキャム社製の4トラックレコーダーを使って自身のアイデアを録音していました。17歳の時、姉に連れられて訪れたクラブでハウスミュージックに出会い、その魅力に深く傾倒しました。この経験を通じ、自身の進むべき道がクラシックではなくエレクトロニック系にあることを確信しました。作曲家としての自信も得ていたため、マールボロ・カレッジを中退し、自宅でボーカルのないダンスミュージックのデモ制作に日々取り組みました。
彼が制作した楽曲がロンドンレコード社の目に留まり、リリースされることになりました。Clepto-Maniacsという名義で、約13分の楽曲「Positive Feedback」を1992年に12インチシングルとして発表しました。12,000枚を売り上げましたが、これは商業的な成功とは見なされませんでした。
次の音楽活動を模索していた1992年のある日、共通の友人の家でジェイ・ケイと偶然出会いました。当時ジェイ・ケイは既にアシッドジャズと契約し、デビューシングル「When You Gonna Learn?」の編曲を進めていました。スミスはジェイ・ケイのデモを聴き、そのファンキーな音楽的方向性が自身の目指すものと合致していること、そしてジェイ・ケイの歌声と歌唱力に強い感銘を受けました。すぐに彼と共に音楽を創りたいと感じましたが、その日は友人として会話を交わすに留まりました。
ジェイ・ケイはこの時期、自身の音楽的なアイデアを形にする共同作業者、特にキーボード奏者を探していました。最初の出会いから約1ヶ月後、ジェイ・ケイのマネージャーであるチュンジュ・ウィリアムズ（ブラン・ニュー・ヘヴィーズのフェミ・ウィリアムズの弟）がスミスの友人に連絡を取ったことで、スミスが適任者であることが分かり、二人の再会が実現しました。
ジェイ・ケイのアパートで、二人は「When You Gonna Learn?」の編曲に取り組みました。この曲の主要なメロディーラインは既に存在していましたが、楽器構成や全体のアレンジは未確定でした。驚くべきことに、二人はわずか5分程度で編曲を完成させたといいます。ジェイ・ケイはスミスの音楽性に深く感銘を受け、彼をジャミロクワイのメンバーとして迎え入れました。「When You Gonna Learn?」の歌詞には、環境問題や人種迫害といった社会的なテーマが強く反映されていましたが、スミスがジャミロクワイに参加する決め手となったのは、何よりもジェイ・ケイとの音楽的な方向性の一致でした。
1992年7月1日、ロンドンのジャズ・カフェで行われたライブにスミスは参加しました。これは現存するジャミロクワイの映像記録としては最も古いものとされており、ジェイ・ケイと共にステージに立った初めてのライブだと考えられています。スミスはジェイ・ケイの卓越した歌唱力だけでなく、観客を引きつけるパフォーマンスにも感銘を受けたと語っています。
ガブリエラ夫人の話によると、スミスはステージ上では目立たないことを好むタイプでした。帽子やサングラスを着用し、キーボードの後ろに控えめに立つことが多かったようです。使用するキーボードの数や種類、あるいは自身の性格からか、時には観客に背を向けて演奏することもあり、ミュージックビデオでもあまりフィーチャーされませんでした。前に出るタイプではない彼と、カリスマ的なフロントマンであるジェイ・ケイは、ステージ上で互いを補完し合う関係だったと言えるでしょう。
1993年にソニー・ミュージックがジェイ・ケイをアシッドジャズ・レコーズから引き抜いた際、スミスも彼に続いて移籍することを決めました。
ジャミロクワイにおいて、スミスは主に楽曲のコード進行の構築と、ジェイ・ケイのひらめきに基づいたメロディーに合う伴奏パートを考案し、それを譜面に書き起こす作業を担当していました。初期には、ジェイ・ケイがパーカッションやストリングスを含む全ての伴奏アレンジを一人で行っていると認識されていましたが、実際にはこれらの作業の多くをスミスが担っていました。ジャミロクワイの結成初期10年間の楽曲における伴奏の和音構成は全てスミスが関与しており、楽曲を最終的に譜面化したのは彼でした。作曲プロセスとしては、ジェイ・ケイとスミスのそれぞれが日頃から思いついたメロディーやコードのアイデアをストックしておき、アルバム制作のタイミングでそれらを持ち寄り、共にアレンジして曲として完成させていくという形でした。二人の感性は非常に相性が良く、練り上げるよりも即興的に曲が生まれることが多かったようです。例えば、世界的なヒットとなった「ヴァーチャル・インサニティ」のような楽曲も、20分以内に完成したとスミスは語っています。ただし、最終的な楽曲の採用基準として、彼の閃いたメロディーがジェイ・ケイの声質に合わない場合や、ジェイ・ケイが歌うことを望まない場合は、曲として採用されないこともあったといいます。
2001年に制作されたアルバム「ファンク・オデッセイ」では、自身の自宅音楽スタジオで作曲活動を行い、その後ジェイ・ケイのスタジオで共同での仕上げ作業を行いました。
2002年4月29日、ジャミロクワイを脱退しました。その理由として、音楽的にやり尽くしたと感じたことと、家族との時間を大切にしたいという希望を挙げています。ジャミロクワイには約10年間在籍しました。
ジャミロクワイを離れた後、スミスは自身の自宅にある音楽スタジオで、プロデューサーとしての活動を開始しました。数組の若手ミュージシャンを育成し、中でもバンド、The Hoosiersの成功が特筆されます。彼はデビュー前から彼らに作曲法や音楽業界でのノウハウを指導しました。その結果、The Hoosiersが2007年に発表したファーストアルバム「The Trick to Life」はイギリスのアルバムチャートで1位を獲得し、65万枚以上を売り上げてダブルプラチナに認定されました。
2011年に癌を告知されましたが、その後も音楽活動は継続しました。しかし、病状は進行し、2017年4月11日、46歳でその生涯を終えました。
彼の死後、2017年のジャミロクワイのコンサートツアーでは、追悼の意を込めて楽曲「Mr Moon」がセットリストに加えられました。ジャミロクワイに1998年まで在籍したベーシスト、スチュワート・ゼンダーは、スミスを「最高の作曲家だった」と偲びました。病気のことをあまり公にしていなかったこともあり、彼からプロデュースを受けていたThe Hoosiersのリーダーは、涙をこらえながら感謝の念を述べました。
スミスはクラシックスポーツカーをこよなく愛する趣味人であり、高価なスポーツカーを多数所有していました。特に有名なのは、彼が所有していた1968年製のジャガーのオープンカーです。この車両は、スミスの死後、2018年にハリー王子とメーガン夫人の結婚式で使用されました。これは、彼が所有していたものを英国王室が購入したことで実現したといわれています。ガブリエラ夫人が裕福な家庭出身で、ハリー王子との個人的な繋がりがあったことも関係していると報じられました。このジャガーは、当時35万ポンド（日本円で約5千万円以上）の価値があると伝えられています。
音楽活動と並行して、不動産取引にも強い関心を持ち、1993年頃から積極的に物件の売買を行っていました。
1993年には、ロンドンのフラム地区に7万8千ポンドでフラット（マンション）を購入しました。その後もフラム地区で複数のフラットや絵本店などを購入・売却しています。
1998年のある日、妻のガブリエラ夫人と子供時代を過ごしたアイルズベリー近郊をドライブしていた際に、美しい邸宅を見つけました。その場で直接所有者を訪ね、売却を交渉したといいます。偶然にも所有者は売却を検討していたため、彼はその邸宅とそれに付随する広大な敷地を購入することができました。敷地内にはプール、テニスコート、畑、車庫などが備えられていました。ジャミロクワイのリーダーであり、プライベートでも親友だったジェイ・ケイの自宅に近いことも、購入を決めた理由の一つだったそうです。2000年頃には、この広大な敷地内に自身の音楽スタジオも建設しました。この邸宅は、彼の死後、2022年に売却されました。
ジャミロクワイのメンバーとして、以下のミュージックビデオに出演しています。
ジャミロクワイにおける彼の貢献、特に作曲家としての役割は、バンドの初期の成功とサウンドの確立に不可欠でした。また、プロデューサーとしての手腕も高く評価されています。トビー・スミスの遺した音楽は、今なお多くの人々に聴き継がれています。
生涯
デビュー前
トビー・スミスは、ロンドンの中心部に位置する恵まれた環境で育ちましたが、後に郊外へ転居し、アイルズベリーで少年時代を過ごしました。幼い頃からピアノに親しみ、クラシック音楽の教育を受けました。音楽分野で名高い寄宿学校、マールボロ・カレッジではピアノを専攻し、高度な音楽の知識を深めました。マールボロ在学中から、クラシック音楽にとどまらず様々なジャンルに興味を持つようになり、特にエレクトロニック・ミュージックに惹かれ、ギターも始めるなど音楽的な幅を広げました。この頃、後に彼の妻となるガブリエラ夫人と出会い、交際が始まりました。マールボロ時代の同級生や教師たちは、彼の音楽的な才能を当時から高く評価していたと語っています。
10代半ばには既に作曲を始めており、タスキャム社製の4トラックレコーダーを使って自身のアイデアを録音していました。17歳の時、姉に連れられて訪れたクラブでハウスミュージックに出会い、その魅力に深く傾倒しました。この経験を通じ、自身の進むべき道がクラシックではなくエレクトロニック系にあることを確信しました。作曲家としての自信も得ていたため、マールボロ・カレッジを中退し、自宅でボーカルのないダンスミュージックのデモ制作に日々取り組みました。
ロンドンレコード時代 (1992年)
彼が制作した楽曲がロンドンレコード社の目に留まり、リリースされることになりました。Clepto-Maniacsという名義で、約13分の楽曲「Positive Feedback」を1992年に12インチシングルとして発表しました。12,000枚を売り上げましたが、これは商業的な成功とは見なされませんでした。
次の音楽活動を模索していた1992年のある日、共通の友人の家でジェイ・ケイと偶然出会いました。当時ジェイ・ケイは既にアシッドジャズと契約し、デビューシングル「When You Gonna Learn?」の編曲を進めていました。スミスはジェイ・ケイのデモを聴き、そのファンキーな音楽的方向性が自身の目指すものと合致していること、そしてジェイ・ケイの歌声と歌唱力に強い感銘を受けました。すぐに彼と共に音楽を創りたいと感じましたが、その日は友人として会話を交わすに留まりました。
ジェイ・ケイはこの時期、自身の音楽的なアイデアを形にする共同作業者、特にキーボード奏者を探していました。最初の出会いから約1ヶ月後、ジェイ・ケイのマネージャーであるチュンジュ・ウィリアムズ（ブラン・ニュー・ヘヴィーズのフェミ・ウィリアムズの弟）がスミスの友人に連絡を取ったことで、スミスが適任者であることが分かり、二人の再会が実現しました。
ジャミロクワイ時代 (1992年〜2002年)
ジェイ・ケイのアパートで、二人は「When You Gonna Learn?」の編曲に取り組みました。この曲の主要なメロディーラインは既に存在していましたが、楽器構成や全体のアレンジは未確定でした。驚くべきことに、二人はわずか5分程度で編曲を完成させたといいます。ジェイ・ケイはスミスの音楽性に深く感銘を受け、彼をジャミロクワイのメンバーとして迎え入れました。「When You Gonna Learn?」の歌詞には、環境問題や人種迫害といった社会的なテーマが強く反映されていましたが、スミスがジャミロクワイに参加する決め手となったのは、何よりもジェイ・ケイとの音楽的な方向性の一致でした。
1992年7月1日、ロンドンのジャズ・カフェで行われたライブにスミスは参加しました。これは現存するジャミロクワイの映像記録としては最も古いものとされており、ジェイ・ケイと共にステージに立った初めてのライブだと考えられています。スミスはジェイ・ケイの卓越した歌唱力だけでなく、観客を引きつけるパフォーマンスにも感銘を受けたと語っています。
ガブリエラ夫人の話によると、スミスはステージ上では目立たないことを好むタイプでした。帽子やサングラスを着用し、キーボードの後ろに控えめに立つことが多かったようです。使用するキーボードの数や種類、あるいは自身の性格からか、時には観客に背を向けて演奏することもあり、ミュージックビデオでもあまりフィーチャーされませんでした。前に出るタイプではない彼と、カリスマ的なフロントマンであるジェイ・ケイは、ステージ上で互いを補完し合う関係だったと言えるでしょう。
1993年にソニー・ミュージックがジェイ・ケイをアシッドジャズ・レコーズから引き抜いた際、スミスも彼に続いて移籍することを決めました。
ジャミロクワイにおいて、スミスは主に楽曲のコード進行の構築と、ジェイ・ケイのひらめきに基づいたメロディーに合う伴奏パートを考案し、それを譜面に書き起こす作業を担当していました。初期には、ジェイ・ケイがパーカッションやストリングスを含む全ての伴奏アレンジを一人で行っていると認識されていましたが、実際にはこれらの作業の多くをスミスが担っていました。ジャミロクワイの結成初期10年間の楽曲における伴奏の和音構成は全てスミスが関与しており、楽曲を最終的に譜面化したのは彼でした。作曲プロセスとしては、ジェイ・ケイとスミスのそれぞれが日頃から思いついたメロディーやコードのアイデアをストックしておき、アルバム制作のタイミングでそれらを持ち寄り、共にアレンジして曲として完成させていくという形でした。二人の感性は非常に相性が良く、練り上げるよりも即興的に曲が生まれることが多かったようです。例えば、世界的なヒットとなった「ヴァーチャル・インサニティ」のような楽曲も、20分以内に完成したとスミスは語っています。ただし、最終的な楽曲の採用基準として、彼の閃いたメロディーがジェイ・ケイの声質に合わない場合や、ジェイ・ケイが歌うことを望まない場合は、曲として採用されないこともあったといいます。
2001年に制作されたアルバム「ファンク・オデッセイ」では、自身の自宅音楽スタジオで作曲活動を行い、その後ジェイ・ケイのスタジオで共同での仕上げ作業を行いました。
2002年4月29日、ジャミロクワイを脱退しました。その理由として、音楽的にやり尽くしたと感じたことと、家族との時間を大切にしたいという希望を挙げています。ジャミロクワイには約10年間在籍しました。
脱退後 (2003年以降)
ジャミロクワイを離れた後、スミスは自身の自宅にある音楽スタジオで、プロデューサーとしての活動を開始しました。数組の若手ミュージシャンを育成し、中でもバンド、The Hoosiersの成功が特筆されます。彼はデビュー前から彼らに作曲法や音楽業界でのノウハウを指導しました。その結果、The Hoosiersが2007年に発表したファーストアルバム「The Trick to Life」はイギリスのアルバムチャートで1位を獲得し、65万枚以上を売り上げてダブルプラチナに認定されました。
2011年に癌を告知されましたが、その後も音楽活動は継続しました。しかし、病状は進行し、2017年4月11日、46歳でその生涯を終えました。
彼の死後、2017年のジャミロクワイのコンサートツアーでは、追悼の意を込めて楽曲「Mr Moon」がセットリストに加えられました。ジャミロクワイに1998年まで在籍したベーシスト、スチュワート・ゼンダーは、スミスを「最高の作曲家だった」と偲びました。病気のことをあまり公にしていなかったこともあり、彼からプロデュースを受けていたThe Hoosiersのリーダーは、涙をこらえながら感謝の念を述べました。
人物
車
スミスはクラシックスポーツカーをこよなく愛する趣味人であり、高価なスポーツカーを多数所有していました。特に有名なのは、彼が所有していた1968年製のジャガーのオープンカーです。この車両は、スミスの死後、2018年にハリー王子とメーガン夫人の結婚式で使用されました。これは、彼が所有していたものを英国王室が購入したことで実現したといわれています。ガブリエラ夫人が裕福な家庭出身で、ハリー王子との個人的な繋がりがあったことも関係していると報じられました。このジャガーは、当時35万ポンド（日本円で約5千万円以上）の価値があると伝えられています。
不動産
音楽活動と並行して、不動産取引にも強い関心を持ち、1993年頃から積極的に物件の売買を行っていました。
1993年には、ロンドンのフラム地区に7万8千ポンドでフラット（マンション）を購入しました。その後もフラム地区で複数のフラットや絵本店などを購入・売却しています。
1998年のある日、妻のガブリエラ夫人と子供時代を過ごしたアイルズベリー近郊をドライブしていた際に、美しい邸宅を見つけました。その場で直接所有者を訪ね、売却を交渉したといいます。偶然にも所有者は売却を検討していたため、彼はその邸宅とそれに付随する広大な敷地を購入することができました。敷地内にはプール、テニスコート、畑、車庫などが備えられていました。ジャミロクワイのリーダーであり、プライベートでも親友だったジェイ・ケイの自宅に近いことも、購入を決めた理由の一つだったそうです。2000年頃には、この広大な敷地内に自身の音楽スタジオも建設しました。この邸宅は、彼の死後、2022年に売却されました。
映像出演
ジャミロクワイのメンバーとして、以下のミュージックビデオに出演しています。
- - When You Gonna Learn?
- - Too Young To Die
- - Blow Your Mind
- - Emergency On Planet Earth
- - Space Cowboy
- - Light Years
- - Stillness In Time
- - Virtual Insanity
- - Cosmic Girl
- - Alright
- - High Times
- - Supersonic
- - King for a Day
ジャミロクワイにおける彼の貢献、特に作曲家としての役割は、バンドの初期の成功とサウンドの確立に不可欠でした。また、プロデューサーとしての手腕も高く評価されています。トビー・スミスの遺した音楽は、今なお多くの人々に聴き継がれています。
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