トマリ氏は、日本の女性
イラストレーターとして、
ライトノベルの挿絵やゲームの
キャラクターデザイン、さらにはアニメーション制作など、多岐にわたる分野で活躍している注目のアーティストです。彼女の作品は、繊細な描写と独特の世界観で多くのファンを魅了し続けています。
多彩なキャリア
高校時代から美術に秀でた才能を示し、美術予備校を経て、
多摩美術大学グラフィックデザイン学科に入学。在学中からフリーランスとして活動を始め、ゲームイラスト制作などを手がけていました。その後、才能を見出され、大手ゲーム会社である株式会社
Cygamesに入社。大学を中退してまで、ゲーム原画制作に携わります。
Cygames退社後も、複数のゲーム会社で経験を積み重ね、技術と感性を磨いていきました。2019年、
ライトノベルの挿絵制作の依頼がきっかけとなり、再びフリーランスとしての道を歩み始めます。この転機を境に、彼女の活動は
ライトノベルの挿絵制作へと大きくシフトしていくことになります。
代表作:多様な世界観を彩るイラストレーション
トマリ氏の作品は、その繊細なタッチと魅力的な
キャラクターデザイン、そして作品世界に溶け込むような色彩感覚が特徴です。
ライトノベル挿絵では、物語の世界観を鮮やかに表現し、読者の想像力を掻き立てます。
ライトノベル挿絵
『異世界コンシェルジュ 〜ねこのしっぽ亭 営業日誌〜』シリーズ (アルファポリス文庫):初期の代表作として、ファンタジー世界を独自の視点で表現した作品です。
『
友達の妹が俺にだけウザい』シリーズ (
GA文庫):青春の瑞々しさと、登場人物たちの心の機微を繊細に描き出しています。
『友人キャラの俺がモテまくるわけないだろ?』シリーズ (
オーバーラップ文庫):コミカルな要素と、恋愛模様を軽快なタッチで表現しています。
『
スパイ教室』シリーズ (
富士見ファンタジア文庫):緊張感と、キャラクターたちの魅力を巧みに融合させた作品です。
アニメーション
『おにぱん!』(おにっ子デザイン原案):独特の世界観を持つアニメーション作品に、彼女らしい個性を加えています。
『
ポールプリンセス!!』(キャラクター原案):魅力的な
キャラクターデザインで、作品の世界観を大きく支えています。
ゲーム
『
城姫クエスト』(篠山城デザイン):歴史的な建造物をモチーフにしたゲームで、彼女の手によるイラストは、ゲームに深みを与えています。
『
一血卍傑-ONLINE-』(オトヒメサマデザイン):個性的な
キャラクターデザインは、ゲームの世界観に独特の雰囲気を与えています。
バーチャルYouTuber
ホロライブ所属
獅白ぼたん (
キャラクターデザイン)
にじさんじ所属 イ・ロハ (
キャラクターデザイン) :人気
バーチャルYouTuberのデザインも手掛け、その人気に貢献しています。
トマリ氏の作品世界
トマリ氏の作品は、単にイラストを描くだけでなく、物語やキャラクターの背景、そして作品全体の世界観を深く理解した上で制作されていることが見て取れます。彼女の作品から、キャラクターへの深い愛情と、作品への情熱を感じることができます。
2023年には自身初の画集『トマリ画集 mellow』を発売。これまでの作品を網羅した一冊は、ファン必携のアイテムとなっています。
今後、どのような作品を生み出してくれるのか、目が離せない
イラストレーターです。彼女の今後の活躍に期待しましょう。