トム・スカーボ

トム・スカーボは、アメリカの人気テレビドラマ『デスパレートな妻たち』に登場する重要なキャラクターの一人です。演じるのはダグ・サヴァント、日本語吹替えは郷田ほづみが担当しています。

人物像と経歴

トムは広告会社に勤務するイタリア系の男性で、リネットとは社内恋愛を経て結婚しました。当初は出世街道を歩んでいましたが、リネットの妊娠を機に彼女が退職。その後、4人の子供たちに恵まれ、父親としての役割を担うことになります。

彼は鋭い観察眼を持ち、ブリーとレックスの夫婦関係がうまくいっていないことを見抜いていました。他の主要な登場人物の夫たちと比較すると、比較的安定した家庭を築いていると見なされており、シーズン3ではレックスから「夢を全て手に入れた男」として羨ましがられる場面もありました。また、主要人物の夫の中で唯一イーディと性的関係を持たなかった人物でもあります。

物語におけるトム

シーズン1では、トムは仕事が非常に忙しく、出張で家を空けることが多かったため、リネットが子育てで苦労していることに気づけませんでした。しかし、リネットのストレスが爆発したことで、初めて彼女の苦労を理解し、一人で子供たちの面倒を見ることでその大変さを痛感します。

その後、社内で昇進の話が持ち上がりますが、リネットが家庭崩壊を恐れて上司に直接掛け合ったことで、昇進の話は立ち消えになります。同僚のアナベルが昇進したことに納得がいかないトムは、上司に詰め寄り、裏事情を知って会社を辞めてしまいます。

シーズン2では、トムは専業主夫になることを宣言し、リネットが職場に復帰します。しかし、トムの家事のやり方（数日分の洗濯物をまとめて洗うなど）で家の中は散らかり放題になります。その後、リネットの策略でネズミを発見したトムは、家中を徹底的に掃除します。

主夫業に充実感を感じていたトムですが、プレゼンテーションに追われるリネットにアドバイスをしたことから、仕事への情熱を思い出します。ちょうどその頃、リネットの会社では人員削減が行われ、優秀な人材を求めて重役ポストを募集していました。トムはリネットに内緒で面接を受け、見事合格します。

社長のエドから虐げられながらも、トムは独特な方法で仕事を獲得していきます。しかし、夫婦関係に悩んでいたエドから頼まれ、リネットが彼の妻にわいせつなメールを送ったことが発覚し、エドはメールをトムが送ったと主張し、彼を解雇しようとします。

リネットはトムに解雇理由がないと主張しますが、エドはトムが最近出張のたびにアトランティックシティに行っていることを突き止めます。浮気を疑われたトムは、現地企業が重役ポストを用意してくれていると説明し、疑惑は一旦収まったかに見えましたが、そこで女性と会っているところをリネットに目撃されてしまいます。リネットは子供たちを連れて家を出てしまいます。

家出したリネットから子供が怪我をしたと連絡を受け、病院へ向かいます。幸い命に別状はありませんでしたが、トムはリネットにアトランティックシティに行っていた理由を正直に話す決意をします。11年前に一夜を共にした女性が自分の子供を産み、育てていたという衝撃的な事実を告白します。

その後、相手の女性ノーラがウィステリア通りに引っ越してくることになり、事態はさらに複雑化していきます。トムとリネットの関係、そして家族の未来はどうなってしまうのでしょうか。

トム・スカーボは、一見平凡な男性ですが、様々な困難に直面しながらも家族を愛し、自分自身と向き合っていく姿が描かれています。彼の人間味あふれるキャラクターは、多くの視聴者の共感を呼んでいます。

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