トライアングル・ブルー

テレビドラマ『トライアングルブルー』の全貌

『トライアングルブルー』は、1985年5月7日から1986年2月25日まで、テレビ朝日で放送されていた深夜ドラマです。この作品は、深夜劇場枠の一環として制作され、毎週火曜日の深夜0時25分から30分間の番組として放送されました。当時の日本の深夜テレビの新境地を切り開く内容となり、その後、続編が制作されるほどの人気を博しました。

番組の概要

このドラマは、田辺エージェンシーが制作協力を行ったもので、放送当初から人々の注目を集めました。主な登場人物は、柄沢次郎演じる三好裕二と彼を巡る二人の女性、佐伯ともみ（川上麻衣子）と島野理恵（可愛かずみ）です。この作品のタイトルが示すように、裕二と二人の女性の間で繰り広げられる三角関係が重要なテーマとなっています。

元々は裕二が主人公であり、物語は彼の恋愛模様が中心でしたが、裕二の友人役として参加していたとんねるずの二人のアドリブが多く、彼らのキャラクターが強く際立つ結果となりました。このため、彼らの存在は裕二のドラマを上回る人気を得ることとなり、結果的に二人はメインキャストの影に隠れてしまう形になりました。

撮影と放送の特徴

撮影は東京都港区六本木周辺で行われることが多く、スタジオでの収録はほとんど行われませんでした。ドラマの生々しさを増すため、実際のロケ地で撮影されるスタイルが選ばれたのです。この番組は、放送終了後も1992年まで3回にわたって単発のスペシャルが制作され、視聴者の期待を裏切りませんでした。

また、番組中に新たなキャラクターとして「トラブル隊員」が登場するオーディションが行われましたが、合格者たちは番組内での活躍がほとんどなく、司会のとんねるずによってあっさりと番組からフェイドアウトを宣言されました。

魅力的なキャストとスタッフ

『トライアングルブルー』の出演者には、石橋貴明（石山浩之）、木梨憲武（木元昭）、川上麻衣子（佐伯ともみ）、可愛かずみ（島野理恵）など、多彩な顔ぶれが揃いました。また、スペシャルには田原俊彦や中森明菜といった豪華ゲストも登場し、話題を呼びました。

スタッフ陣の中には、作詞家の秋元康や多田羅敬二が名を連ねており、これらの才能が融合した結果、高品質なエンターテインメントが生まれました。オープニングテーマとして使用されたのはアン・ルイスの「六本木心中」などです。音楽面でも視聴者の心をつかみました。

番組の影響と人気の理由

このような背景を持ちながら『トライアングルブルー』は、深夜ドラマというジャンルにおいて一世を風靡しました。当時のとんねるずに代表されるコメディ要素と、感情的なドラマ展開が視聴者を惹きつけ、他の同時期のドラマとは一線を画した作品となったのです。そして、後に放送された『ハーフムーン』や『ブンぶくちゃがま』などが続いたものの、それらは『トライアングルブルー』ほどの人気を得ることはできませんでした。

このように、『トライアングルブルー』は、キャスト、スタッフ、ストーリーの全てにおいて高い完成度を誇り、今なお多くの視聴者の記憶に残る名作として位置付けられています。

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