トラビス・ウッド

トラビス・A・ウッド：栄光と変遷の野球人生

トラビス・A・ウッド（Travis A. Wood, 1987年2月6日 - ）は、アメリカ合衆国アーカンソー州リトルロック出身の元プロ野球選手。左投右打の投手として、MLBの舞台で活躍しました。愛称は「ウッディー」。

プロ入りとレッズ時代

2005年のMLBドラフトでシンシナティ・レッズから2巡目指名を受け、プロの道へ。2010年7月1日にシカゴ・カブス戦でメジャーデビューを果たします。同年7月11日のフィラデルフィア・フィリーズ戦では、9回まで完全試合ペースの好投を見せ、その実力を証明しました。この年は17試合に先発し、5勝4敗、防御率3.51、86奪三振という成績を記録しました。

2011年は先発2番手として期待されましたが、前年ほどの成績は残せず、AAA級との往復を経験。リリーフでの登板も経験しました。この年は22試合に登板（うち先発18試合）し、6勝6敗、防御率4.84、76奪三振という成績でした。

カブス時代

2011年オフにショーン・マーシャルとのトレードでカブスへ移籍。2012年は26試合に先発し、6勝13敗、防御率4.27、119奪三振を記録。2013年には32試合に先発し、9勝12敗、防御率3.11、144奪三振と成績を向上させました。この活躍が認められ、オールスターゲームに初選出されています。2014年は31試合に先発し、8勝13敗、防御率5.03、146奪三振。2015年は、先発として結果を残せず、リリーフに転向。54試合に登板し、5勝4敗4セーブ、3ホールド、防御率3.84、118奪三振の成績を残しました。2016年は77試合に登板し、4勝0敗12ホールド、防御率2.95、47奪三振の成績を残し、オフにFAとなりました。

ロイヤルズ、パドレス時代

2017年2月、カンザスシティ・ロイヤルズと2年総額1200万ドルで契約。しかし、同年7月にはトレードでサンディエゴ・パドレスへ移籍。同年12月にはDFAとなり、自由契約となりました。

タイガース傘下時代

2018年1月、デトロイト・タイガースとマイナー契約。スプリングトレーニングに招待選手として参加しましたが、メジャー昇格は叶いませんでした。

選手としての特徴

ウッドは、投手でありながら打撃にも定評があり、レギュラーシーズンで通算9本塁打を記録しています。2016年のディビジョンシリーズでは、リリーフ投手としてポストシーズンで92年ぶりとなる本塁打を放ちました。

詳細情報

MLBオールスターゲーム選出：1回（2013年）
背番号：30（2010年 - 2012年）、37（2013年 - 2016年、2017年7月25日 - 同年終了）、34（2017年 - 同年7月23日）

トラビス・A・ウッドは、先発、リリーフと様々な役割をこなし、打撃でも貢献する、多彩な才能を持った選手でした。

年度別投手成績
選手の通算成績と情報 MLB, ESPN, Baseball-Reference, Fangraphs, The Baseball Cube, Baseball-Reference (Register)
Travis Wood stats MiLB.com （英語）

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