トランスフォーマー ロボットマスターズ

ロボットマスターズとは

『ロボットマスターズ』は、トランスフォーマーの世界観のもと、2004年から2005年にかけて日本のみで展開された玩具とCGアニメの企画です。本作の特筆すべき点は、トランスフォーマーシリーズの一環でありながら、シリーズ名に「トランスフォーマー」の文字が含まれていないことです。

背景

2004年はトランスフォーマーが誕生して20年を迎える節目の年であり、その年には『スーパーリンク』や『バイナルテック』、さらには復刻版シリーズなど、複数のシリーズが同時に進行していました。この状況を踏まえて『ロボットマスターズ』は展開され、人気キャラクターのリメイク商品や既存玩具の塗装変更品を、手に取りやすい価格で発売しました。

また、本作品はその媒体展開においても多様性があり、オフィシャルウェブサイトでのストーリー展開に加え、DVDに収録された新作短編アニメーションや、雑誌『コミックボンボン』や『テレビマガジン』での連載など、多角的に展開されました。特に、マニア向けには『電撃ホビーマガジン』でのストーリー連載や、『ハイパーホビー』での紹介が行われ、力を入れた取り組みが見られました。

ストーリー

物語は2004年に設定され、サイバトロン軍が総司令官コンボイの指導のもと、未知のパワーを秘めた鉱石ソリタリュウムを利用して秘密基地スクランブルシティの建設を進めているシーンから始まります。一方、悪の軍団デストロンでは、メガトロンが行方不明となり、野心家スタースクリームがリーダーの座を狙っていました。しかし、突如として現れた次元の裂け目から、恐ろしい恐竜型トランスフォーマー、同名のメガトロンが登場し、デストロンを制圧します。このように両軍が次元を越えて戦う様子が描かれ、物語はさらに緊迫感を増していきます。

キャラクター

本作に登場するキャラクターたちは、玩具に付属したDVDで声を担当した声優によって演じられています。たとえば、サイバトロン総司令官のコンボイは羽多野渉が務め、トレーラーキャブへと変形します。他にも、様々なライバルや仲間たちが登場し、それぞれ独自の変形や武器を持ち、物語の中で繰り広げられるドラマを彩ります。リジェやレッカーフックといったキャラクターたちも掘り下げられ、背後にあるストーリーや個性が探求されます。

結末

『ロボットマスターズ』は約1年後にウェブサイトや雑誌連載を終了させましたが、玩具展開は不調に陥り、最後は限定アイテムのみの販売となりました。それでも、このシリーズはトランスフォーマーのファンにとって忘れがたい存在となり、記憶に留まる一大イベントとなったのです。なお、特別にリリースされた年表ではこのシリーズの年代が2004年から2005年であったことが明らかになっています。シリーズの魅力は、多様なキャラクター設定や独自の物語展開にあり、その影響は今でも多くのファンに語り継がれています。

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