トレマーズ 地獄島

トレマーズ 地獄島：孤島を襲うグラボイドの脅威

2020年公開の『トレマーズ 地獄島』は、人気モンスターパニック映画シリーズ『トレマーズ』の第7作目です。ドン・マイケル・ポール監督による本作は、遺伝子操作された危険なグラボイドが引き起こす恐怖を描いています。

物語は、富裕層向けのグラボイド狩りツアーを運営するエイベックス・バイオ社のオーナー、ビルから始まります。彼は遺伝子操作されたグラボイドを私有島に放ち、金持ちのハンターたちを相手に狩猟ビジネスを展開していました。しかし、そのグラボイドの異常な活動は、隣接する島で研究を行うジャスとジミーの注意を惹きつけます。

調査に乗り出した二人は、グラボイドの死骸を発見し、その危険性を認識します。脱出を試みる二人でしたが、同行者が新型グラボイドの一種であるシュリーカーに襲撃され命を落とすという惨劇に見舞われます。事態の深刻さを悟ったジャスは、グラボイド駆除の専門家であるバート・ガンマーへの協力を要請。ジミーはパプアニューギニアにいるバートを捜索することになります。

一方、ビルのグラボイド狩りビジネスは、外部との通信遮断によって強引に続けられます。ジミーはバートの協力を得ようとしますが、すでに引退していたバートは、息子のトラヴィスを推薦します。しかし、トラヴィスは現在メキシコの刑務所に収監中であることが判明。ジミーの説得を受け、渋々バートは島へと向かう決意を固めます。

島で再会したバートとジャスは、グラボイド狩りに必要な武器を手に入れるべく奔走します。研究施設には武器がなかったため、ジミーの案内で第二次世界大戦時代のバンカーにたどり着き、マチェテ、火炎放射器、ダイナマイトといった武器を調達します。

ビルの私有島に到着したバートたちは、シュリーカーの襲撃を受けたハンターたちの惨状を目の当たりにします。シュリーカーを撃退したバートは、ビルにグラボイド狩りの中止を警告しますが、聞き入れられず、逆に麻酔銃で気絶させられてしまいます。ビルは、次々とハンターたちが犠牲になる中でもグラボイド狩りを強行しますが、遂に愛想を尽かしたハンターのアンナの裏切りに遭います。アンナはバートたちに加勢し、ダイナマイトでグラボイドを爆殺することに成功します。

翌日、バートは改めてビルにグラボイド狩りの中止を説得しようとしますが、ビルは拒否し、遂にグラボイドの犠牲となります。バートは、かつての友人バルとアールが用いた方法を参考に、グラボイドを島の台地に誘導し、崖から落とす作戦を立案します。

ジャスやフレディたちが爆破の準備を進める中、バートとジミーは残りのシュリーカーの掃討に向かいます。シュリーカーを倒したバートは、グラボイドを誘導し、台地にたどり着きます。そして、ジミーと共に崖に向かって走り出し、ジミーを危険から守るため身を挺してグラボイドを崖下に突き落とすのです。

グラボイドは崖下に落下し、ジャスたちによって爆破されますが、バートの姿は見当たりません。バートの行方は不明のまま、ジミーとジャスたちはバートの墓を作り、彼の帽子や武器を供えて物語は幕を閉じます。

この作品は、シリーズを彩るおなじみのキャラクター、バート・ガンマーの活躍に加え、新キャラクターたちの個性あふれる演技も見どころとなっています。また、迫力満点のグラボイドとの戦闘シーン、そして、シリーズ特有のユーモラスな要素も健在です。Rotten Tomatoesなどでは賛否両論あるものの、シリーズファンには必見の作品と言えるでしょう。マイケル・グロス演じるバート・ガンマーの今後の活躍に期待が高まる、シリーズの新たな一章です。

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