トロイの木馬 (テレビ番組)

トロイの木馬

『トロイの木馬』は、1998年11月1日から1999年9月19日まで、フジテレビ系列で放送されたバラエティ番組です。この番組は、三菱電機の提供のもと「できる喜びや感動を徹底的に追及するドキュメンタリーバラエティ」をコンセプトにしていました。特に、挑戦をテーマにした内容が多く、かつて放送されていたNHK教育テレビの『できるかな』の主題歌のアレンジをテーマ曲に用いていました。

司会者

番組の司会を務めたのは、ユースケ・サンタマリアと千秋の二人です。彼らはスタジオでVTRを紹介し、様々な企画を見守りました。時には、自らも企画に挑戦する姿が見られました。また、ナレーションはバッキー木場とフジテレビのアナウンサーだった牧原俊幸が担当し、番組に華を添えていました。

主なコーナー

この番組には多くの興味深いコーナーが存在しました。特に注目すべきは以下のいくつかのコーナーです。

マンガ電車

このコーナーでは、2人のマンガ家が枕崎や根室から東京の講談社を目指して旅をしました。彼らは旅費や食費をイラストを描いて得た売上で賄わなければなりません。優勝したキヨリンが講談社にたどり着いた際には、短編漫画が掲載される権利が与えられました。一方で、サダタローの作品は好評で連載にもつながりました。

流氷ダービー

この企画では、8体のマスコットキャラクターが流氷の上でレースを繰り広げました。視聴者が選んだキャラクターが、北海道に最初にたどり着くことを目指していましたが、途中で全キャラクターが行方不明となり、無効扱いになってしまいました。

佐藤VS鈴木

このコーナーは、全国で多い佐藤姓と鈴木姓の代表者が自転車で日本縦断を競うもので、スタート時に与えられたのは最低限の衣類と自転車のみです。彼らは新たな金銭を持たず、同姓の人を頼りにしながら旅を続けるルールでした。結果的に、鈴木は佐藤に先にゴールされましたが、後に遅れて到着した佐藤が勝利するという大逆転劇がありました。

アメリカ大陸縦断早押しウルトラクイズ

この企画では、アメリカで「ジャイアントパンダの尻尾の色」を正解するために、ヒッチハイクを駆使して早押し台にたどり着くことが求められました。参加したコンビがそれぞれ異なるルートを通り、最終的には正解したものの、先に到着した方は不正解だったという展開がありました。

返済レストラン

1998年の年末、ユースケと千秋は、宝くじを使った企画の一環として、借金を返済するためのレストランを開くことになりました。様々な挑戦を経て、目標の金額を達成することができました。

万光くんの愛の観覧車

生来女性と付き合ったことがない青年が、観覧車の中でお見合いをするというユニークな企画もありました。彼の恋愛模様は、多くの視聴者に笑いや感動を提供しました。

スタッフやエピソード

この番組は、プロデューサー清水宏泰のもとで制作され、初期のゲストには多くのアーティストが出演しました。放送中、競合する日本テレビの番組との間で、企画コンセプトに関する対立があったことも印象的です。

『トロイの木馬』は、視聴者に多くの挑戦と感動を与えた名作バラエティ番組として、多くの人々に記憶されています。

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