Plastic Treeの『トロイメライ』は、
2002年9月21日にATMARK CORPORATIONからリリースされた通算4枚目のオリジナル
アルバムです。前作『Parade』から約2年の歳月を経て発表された本作は、インディーズ回帰後にリリースされた
シングル表題曲とカップリング曲を含む、全12曲が収録されています。
この
アルバムは、Plastic Treeの音楽性がより深化し、独自の世界観を確立した作品として評価されています。特筆すべきは、歌詞の文学性と、楽曲ごとに施されたファンタジックなアレンジです。CDジャーナルでは、「詞が純文学を想起させるような仕上がりで、曲によってそれに合わせたファンタジックなアレンジもなされている」と評されています。
『トロイメライ』以降、メンバーの表記がフルネームになったことも、本作の特徴の一つです。初回盤は特殊デジパック仕様となっています。
収録曲は以下の通りです。
1. 理科室
2. グライダー
3. 蒼い鳥
4. 散リユク僕ラ
5. ペットショップ
6. 懺悔は浴室で
7. 赤い靴
8. ガーベラ
9. 千葉市、若葉区、6時30分。
10. プラットホーム
11. Hello
12. 雨ニ唄エバ
特に、11th
シングルとしてリリースされた「蒼い鳥」は、
アルバム・ヴァージョンで収録されています。また、10th
シングル「散リユク僕ラ」とそのカップリング曲「プラットホーム」も収録されており、当時のPlastic Treeの勢いを感じることができます。
アルバム収録曲は、ベスト
アルバムにも収録されています。「蒼い鳥」は『
Best Album 白盤』に、「グライダー」「散リユク僕ラ」「懺悔は浴室で」「ガーベラ」「千葉市、若葉区、6時30分。」は『
Best Album 黒盤』にそれぞれ収録されています。
『トロイメライ』は、Plastic Treeの音楽性を語る上で欠かせない作品であり、彼らの魅力を存分に堪能できる一枚と言えるでしょう。耽美的な歌詞、繊細なメロディ、そして幻想的なアレンジが融合し、聴く者を夢の世界へと誘います。