トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説

トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説

『トワイライトシンドローム 禁じられた都市伝説』は、2008年にスパイクから発売されたニンテンドーDS用ゲームソフトです。かつてヒューマンから発売されていた「トワイライトシンドローム」シリーズの最新作として、都市伝説をテーマにしたホラーアドベンチャーゲームです。

作品の特徴

本作は、映画監督の福谷修氏を監督・脚本に迎え、実写による一枚絵を登場人物に用いるなど、映画的な演出が特徴です。ただし、主人公を操作する場面では、過去作と同様にポリゴンで描かれています。脚本は、泉レイカ役のしほの涼氏の監修により、台詞が現代の高校生の口調に近づけられています。また、DSのタッチスクリーンを利用したこっくりさんの再現や、立体音響の採用により、臨場感あふれる演出が楽しめます。

過去作と同様に「噂の真相を探る」というコンセプトは共通していますが、本作では都市伝説をテーマとし、携帯電話のチェーンメールを軸に展開するシナリオなど、時代に合わせた要素が取り入れられています。そのため、旧作とは一味違った作風となっています。

ゲームシステム

ゲームシステムは、従来のシリーズと同様に、心霊現象に関する噂の真偽を確かめることを目的としています。プレイヤーはキャラクターを操作して横スクロール型のフィールドを探索し、噂の真相に迫ります。各シナリオは選択肢や行動によって結末が分岐し、「大吉」（トゥルーエンド）、「中吉」（ノーマルエンド）、「凶」（バッドエンド＝ゲームオーバー）の3種類の結末が存在します。「中吉」か「大吉」でシナリオをクリアすると次のシナリオに進むことができ、すべてのシナリオを「大吉」でクリアすると、最後のシナリオに進むことができます。

探索中には様々な心霊現象が発生しますが、携帯電話を使ってそれらを撮影または録音することができます。撮影された写真や録音された音声は、タイトル画面の「鑑賞」から見ることができます。上画面には心電図が表示されますが、これは主人公の恐怖を示すメーターではなく、心霊写真を撮れるポイントを示すものとなっています。

あらすじ

物語の舞台は、東京都内にある「桐塚」という町。桐塚高校では、「ナナシ」という人物からのチェーンメールが生徒たちの間で流行していました。そのメールは、様々な都市伝説や怪談を送り、「必ず6人に回すこと」というルールが付いています。当初は誰も気に留めていませんでしたが、チェーンメールに書かれていた噂を実行した生徒が失踪する事件が発生し、生徒たちの間に急速に広がっていきます。

一ヶ月前に桐塚高校へ転校してきたミズキは、失踪事件をきっかけにリコという少女と出会います。怪談好きなリコは、ミズキにナナシのチェーンメールに書かれている都市伝説や噂の真相を解明しようと持ちかけます。渋々承諾したミズキは、都市伝説をめぐる様々な事件に巻き込まれていくことになります。

登場人物

早川 瑞希（はやかわ・みずき）/ミズキ
本作の主人公。母親の単身赴任により桐塚高校へ転校してきた。友人であるカナが失踪した事件がきっかけでリコと知り合い、彼女に勧められてナナシのチェーンメールの都市伝説や噂の真偽を確かめることになる。
加賀美 莉子（かがみ・りこ）/リコ
ミズキの同級生。ナナシのメールがきっかけでミズキと出会う。都市伝説や噂に興味を抱き、ミズキを巻き込んでそれらの真偽を解明しようとする。
泉 レイカ/レイカ
ミズキの同級生。霊感が強く、冷静沈着な性格。
瀬野 正樹（せの・まさき）/マサキ
ミズキのクラスメイトで、水泳部に所属。
桜井 裕太（さくらい・ゆうた）/ユウタ
ミズキのクラスメイトで、マサキの友人。怪談に詳しい。
長谷川 ユカリ
ミズキと親しい女性教師。様々な局面でミズキにヒントを与えてくれる。
ナナシ
桐塚高校の生徒達にチェーンメールを送ってくる謎の人物。

シナリオ

各シナリオでは、様々な都市伝説や噂を巡る事件が展開されます。プレイヤーはミズキとして、リコや他の登場人物たちと協力しながら、事件の真相を解き明かしていきます。

はじまりの噂　旧校舎のこっくりさん
第一の噂　神隠しメール
第二の噂　幻のホーム
第三の噂　ひとりかくれんぼ
第四の噂　こわいテーマパーク
第五の噂　都市伝説百物語
最後の噂　心霊写真

主題歌

OP: 「CRYSTAL RAIN」Marty Friedman feat.SHINICHIRO SUZUKI
ED: 「波紋」D
* 挿入歌: 「Re-A-lize」KEI

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