『ドアを開けろ』(英題: OPEN YOUR HEART)は、日本のロックミュージシャン、
矢沢永吉が
1977年4月21日に発表した3枚目のスタジオ・
アルバムです。前作から約10ヶ月ぶりのリリースで、当時のコンサートツアー「TRAVELING BUS '77 PART-1」の真っ只中に発売されました。
今作では、キャロル結成以前からの盟友である木原敏雄が制作に参加し、新たな音楽的側面を加えています。また、ジャケット写真の撮影は、写真家の冨永民生が担当しました。
アルバムに収録されている「黒く塗りつぶせ」は、2ヶ月後の
6月21日に
シングルカットされました。この
シングルのジャケットには、「8月26日武道館コンサートSUPERSTAR SHOW決定」という告知が掲載されており、歌詞カードにもコンサート情報が記載されていました。
収録曲
LP版
A面
1. 世話がやけるぜ
2. 燃えるサンセット
3. 苦い涙
4. 黒く塗りつぶせ
5. そっと、おやすみ
B面
1. あの娘と暮らせない
2. 通りすがりの恋
3. バイ・バイ・マイ・ラヴ
4. バーボン人生
5. チャイナタウン
CD版
1. 世話がやけるぜ
2. 燃えるサンセット
3. 苦い涙
4. 黒く塗りつぶせ
5. そっと、おやすみ
6. あの娘と暮らせない
7. 通りすがりの恋
8. バイ・バイ・マイ・ラヴ
9. バーボン人生
10. チャイナタウン
楽曲解説
世話がやけるぜ:アルバムのオープニングを飾るアップテンポなナンバー。
燃えるサンセット:夕焼けをテーマにしたメロウなバラード。
苦い涙:失恋の痛みを歌った切ないバラード。
黒く塗りつぶせ:本作から
シングルカットされた楽曲で、矢沢の代表曲の一つ。力強いロックナンバー。
そっと、おやすみ:優しい歌声が印象的なスローナンバー。
あの娘と暮らせない:恋人との別れを嘆くバラード。
通りすがりの恋:出会いと別れを描いたロマンティックなナンバー。
バイ・バイ・マイ・ラヴ:切ない別れを歌ったバラード。
バーボン人生:大人の男の哀愁を歌ったナンバー。
チャイナタウン:異国情緒漂う独特な雰囲気の楽曲。
また、
アルバム収録曲の「チャイナタウン」は、翌年
3月21日に
シングル『時間よ止まれ』のB面曲として
シングルカットされました。
『ドアを開けろ』は、
矢沢永吉の音楽性の幅広さと、円熟味を増した歌唱力が堪能できる作品であり、彼のキャリアの中でも重要な
アルバムの一つとして評価されています。