ドアウェイページ

ドアウェイページとは

ドアウェイページとは、検索エンジンスパムの一種であり、訪問者を別のページへ転送する目的で作成されたウェブページのことです。誘導ページ、ブリッジページ、ポータルページ、ジャンプページ、ゲートウェイページ、エントリページなどとも呼ばれます。これらのページは、特定のフレーズでの検索結果において上位表示されることを目指し、検索エンジンのインデックスを操作するために利用されます。

ドアウェイページの特徴

- 検索エンジン向けの設計: ドアウェイページは、主に検索エンジンのクローラーを対象としており、人間が閲覧することを意図していません。そのため、デザインやコンテンツが乏しい場合があります。
- リダイレクト: 訪問者がドアウェイページにアクセスすると、多くの場合、Meta refreshコマンドやJavaScript、サーバーサイドのリダイレクトなどを用いて、別のページに自動的に転送されます。
- クローキング: ドアウェイページでは、検索エンジンのクローラーと人間の訪問者に対して異なるコンテンツを表示する「クローキング」という技術が使用されることがあります。これは、検索エンジンを欺き、検索結果でのランキングを不正に上げようとする行為です。
- コンテンツの重複: ドアウェイページは、他の高ランクのページからコンテンツをコピーしている場合があります。しかし、検索エンジンはこのような重複コンテンツを検出し、インデックスから除外することがあります。

ドアウェイページの種類

- Content Rich Doorway: リダイレクトを使用せずに検索結果で上位表示されるように設計された、より洗練されたドアウェイページです。人間にとって自然なページの見た目を提供し、訪問者を誘導します。
- ランディングページとの違い: ランディングページは、PPCキャンペーンやSEOキャンペーンを最大限に活用するために作られた、コンテンツが豊富なページです。ドアウェイページと誤解されることがありますが、ランディングページはユーザーにとって有益な情報を提供することを目的としています。

ドアウェイページの悪用

ドアウェイページは、Facebook、Tumblr、DeviantARTなどのサイトでも使用されており、これらのサイトが保持するURLのブラックリストに掲載されていることが知られています。

クローキングとリダイレクト

ドアウェイページでは、クローキング技術が頻繁に利用されます。クローキングとは、検索エンジンのクローラーと人間の訪問者に対して、異なるバージョンのページを表示する行為です。これにより、検索エンジンを欺き、不適切なキーワードでランキング上位を狙うことがあります。また、ドアウェイページはリダイレクトを利用して、ユーザーを別のページに誘導します。これらの行為は検索エンジンに嫌われており、ペナルティの対象となることがあります。

ドアウェイページの構築

コンテンツが豊富なドアウェイページを作成する場合は、検索エンジンフレンドリー（SEF）な方法で構築する必要があります。そうしないと、検索エンジンスパムとみなされ、インデックスから除外される可能性があります。

検索エンジンの対応

多くの検索エンジンは、ドアウェイページのようなスパム行為を嫌い、Meta refreshコマンドの使用にはペナルティを科しています。また、クローキングやリダイレクトを悪用したドアウェイページも、インデックスから除外するなどの措置を取ることがあります。検索エンジンは、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供することを推奨しており、不正な手法でランキングを上げようとする行為には厳しく対処しています。

まとめ

ドアウェイページは、検索結果を操作し、ユーザーを不正に誘導するために使用されるスパムの一種です。検索エンジンは、このような行為に対して厳しく対処しており、ペナルティを科したり、インデックスから除外したりすることがあります。ウェブサイトを運営する際は、ユーザーにとって有益なコンテンツを提供し、検索エンジンのガイドラインに沿った運営を心がけることが重要です。

ドアウェイページ