ドイツ語講座

ドイツ語講座：NHKラジオのドイツ語学習番組の歴史

NHKラジオ第2放送で放送された『ドイツ語講座』は、長年にわたり多くの学習者から親しまれてきたドイツ語学習番組です。1952年の放送開始以来、数々の改題を経て、2007年度まで放送されました。その後は『まいにちドイツ語』へと引き継がれていますが、その歴史と魅力を紐解いてみましょう。

戦前からの歴史

実は『ドイツ語講座』は戦前から存在していました。1925年度から1934年度にかけて、そして1939年度と1941年度には、日本放送協会（現在のNHK）で放送されていました。放送局や放送時間、番組タイトルなどは時代とともに変化しています。

戦後の『ドイツ語講座』

戦後、1952年度からラジオ第2放送で再開された『ドイツ語講座』は、その後も『ドイツ語初級講座』『ドイツ語入門』など、名称を変えながらも放送を継続。月曜から木曜は入門編、金曜と土曜は応用編という構成が基本でした。入門編と応用編はそれぞれ6か月単位で、段階的に学習を進められるよう工夫されていました。

2000年代の番組と講師陣

2000年代に入っても、『ドイツ語講座』は多くの学習者に支持され続けました。この時代には、様々な切り口でドイツ語学習をサポートする工夫が見られます。例えば、2005年度の応用編では、『読んで味わうドイツ語』という番組が放送され、ドイツ語文献の朗読を通してドイツ語の理解を深める内容でした。また、他の番組では、ドイツの文化や生活を紹介することで、学習意欲を高める試みもなされました。

2007年度の番組を例に挙げると、入門編では『Die geheimnisvolle Frau　謎の女』という物語を通してドイツ語を学習する構成、応用編では『Berlin? Berlin!（ベルリン52の断片）』というベルリンをテーマにした番組など、バラエティに富んだ内容が放送されていました。

講師陣も、慶應義塾大学、獨協大学、一橋大学、千葉大学など、著名な大学の教授や講師陣が務め、質の高い授業を提供していました。それぞれの講師が、自身の専門分野や得意な方法を生かし、魅力的な授業を展開していました。例えば、ある講師はドイツ文学をテーマに、別の講師はドイツの生活文化を紹介するなど、多様なアプローチで学習をサポートしていました。

後継番組とアンコール放送

2008年度からは後継番組として『まいにちドイツ語』が始まりましたが、同年度には『アンコールドイツ語講座』も放送されました。これは、過去の人気番組の再放送で、過去の優れた授業を再び視聴できる機会を提供していました。アンコール放送では、2004年度、2005年度、2006年度、2007年度の番組が再放送され、多くのリスナーから好評を博しました。

放送時間

放送時間は番組によって異なりましたが、2009年度の『アンコールドイツ語講座』は、月曜から土曜の11時40分から12時まで放送されていました。

まとめ

長きに渡り放送された『ドイツ語講座』は、多くの日本人にドイツ語学習の機会を提供し、ドイツ文化への理解を深める役割を果たしました。その歴史と講師陣、番組内容から、NHKラジオがドイツ語学習に貢献してきた様子がわかります。後継番組である『まいにちドイツ語』も、その伝統を受け継ぎ、現代の学習ニーズに応じた番組作りが続けられています。

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