ドゥシャン・タディッチ

ドゥシャン・タディッチのプロフィール

ドゥシャン・タディッチ（セルビア語: Душан Тадић、英語: Dušan Tadić）は、1988年11月20日にセルビアで生まれたプロサッカー選手です。フォワードとしてのポジションを持ち、現在はトルコのスュペル・リグに所属するフェネルバフチェでプレーしています。タディッチはセルビア代表の歴代最多出場記録を持つ選手でもあり、国際舞台でもその実力を発揮しています。

サッカーキャリアの初期

タディッチは地元のサッカークラブ、FK AIKバチュカ・トポラでキャリアをスタートさせました。2002年にはFKヴォイヴォディナ・ノヴィ・サドに移籍し、2006年に当地のトップチームに昇格。その後、オランダへ渡り、2010年にはFCフローニンゲンに加入、さらに2012年にはFCトゥウェンテに移るなど、短期間で成長を遂げました。

海外での活躍

2014年にはイングランドのサウサンプトンFCに移籍し、このクラブで彼の才能が広く認知されることとなりました。特に2014年10月18日のサンダーランド戦では、彼はリーグ戦で初めてゴールを決めるとともに、プレミアリーグの1試合における最多アシスト数タイの4アシストを記録しました。この試合以降も彼のパフォーマンスは高まり、2016年5月のマンチェスター・シティ戦では3アシストをマークしました。

2018年にはアヤックス・アムステルダムと4年契約を結び、ここでもその実力を証明しました。特に、2018-19シーズンのチャンピオンズリーグでは、レアル・マドリード戦において3ゴールに絡む活躍を果たし、シーズン中には34ゴールと19アシストを記録。また、アヤックスをリーグ優勝、KNVBカップ制覇、さらにチャンピオンズリーグベスト4進出へと導きました。2020-21シーズンにもリーグ優勝とKNVBカップ制覇を果たし、彼の影響力はますます増していきました。

2023年にはアヤックスからの退団が発表され、翌年の6月まで契約していたものの、選手側の要望を受けて即時に契約を解除し、フェネルバフチェに加入しました。

代表としてのキャリア

タディッチはセルビア代表としても多くの試合に出場し、2008年の北京オリンピックに出場した経験があります。彼の初得点は2012年9月11日に行われたワールドカップ予選のウェールズ戦でのもので、2013年のキプロス戦では2得点を挙げました。2016年には監督に選ばれなかったことが問題視され、代表から一時追放されるなどの波乱も経験しましたが、その後復帰しました。

特に、2018 FIFAワールドカップの予選では4ゴールを決め、本大会でもグループリーグの3試合に出場するなど、セルビアのワールドカップ出場に貢献しました。

獲得タイトル

彼のキャリアの中で獲得したタイトルには、アヤックスとしてのKNVBカップ（2018-19、2020-21）、エールディヴィジ（2018-19、2020-21、2021-22）などがあります。また、個人ではセルビア年間最優秀選手賞（2016年）、エールディヴィジの得点王、アシスト王を多く獲得しており、オランダ年間最優秀選手賞（2021年）にも輝いています。

タディッチはその確かな技術と献身的なプレースタイルで、サッカー界において特へ印象を残している選手の一人です。

もう一度検索