ドウェイン・ケイシー

ドウェイン・リンドン・ケイシー（Dwane Lyndon Casey, 1957年4月17日 - ）は、アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリス出身のバスケットボール指導者です。

経歴

1979年にケンタッキー大学を卒業後、母校でコーチとしてのキャリアをスタートさせ、10年以上アシスタントコーチを務めました。しかし、金銭スキャンダルにより辞任。
その後、日本でコーチとしての経験を積みます。

NBAでのキャリアは、ジョージ・カールが率いるシアトル・スーパーソニックスのアシスタントコーチとして1994年に始まりました。2005年にはミネソタ・ティンバーウルブズのヘッドコーチに就任し、2シーズン指揮を執りました。その後、リック・カーライル率いるダラス・マーベリックスのアシスタントコーチを3シーズン務め、2011年にはNBAチャンピオンを経験しました。

2011年、トロント・ラプターズのヘッドコーチに就任。2014年からは連続でラプターズを地区優勝に導き、2015-2016シーズンにはチーム史上最高の56勝26敗を記録しました。

2018年1月28日には、ラプターズ初のNBAオールスターゲームのヘッドコーチに選ばれました。2月11日には、ラプターズのヘッドコーチとして300勝を達成しています。プレーオフでは、1stラウンドでワシントン・ウィザーズを第6戦で破りましたが、カンファレンス準決勝でクリーブランド・キャバリアーズにスイープされ、敗退しました。

2018年5月11日、ヘッドコーチを解任されました。

2018年6月11日、デトロイト・ピストンズのヘッドコーチに就任。就任初年度となる2018−19シーズンにチームを3シーズンぶりのプレーオフ出場となる8位に導きました。

2023年4月10日、ヘッドコーチを離れ、ピストンズのフロントオフィス入りとなりました。

ヘッドコーチ成績

ミネソタ・ティンバーウルブズ (2005–2007): 53勝69敗
トロント・ラプターズ (2011–2018): 320勝238敗
* デトロイト・ピストンズ (2018–2023): 121勝223敗

プレースタイルと評価

ケイシーは、ディフェンスを重視する戦略家として知られています。特にラプターズ時代には、チームのディフェンス力を大幅に向上させ、リーグ屈指の強豪へと押し上げました。選手育成にも定評があり、多くの若手選手を成長させ、チームの戦力として育て上げました。また、選手とのコミュニケーションを重視し、信頼関係を築くことでチームをまとめ上げる手腕も評価されています。

その他

ケイシーは、バスケットボール界における様々な賞を受賞しています。指導者としての功績は高く評価されており、多くの選手やコーチから尊敬を集めています。

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