ドクタージーカンズ

ドクタージーカンズ (DR.JEEKAHN'S)

ドクタージーカンズは、東京都渋谷区円山町に位置する商業ビルで、1991年2月8日に開業しました。この施設は、ダイフレックス系列の「ダイフレックスクリエーション」とフジビルが共同で運営しています。ドクタージーカンズは、アミューズメント業界に進出して以来、さまざまな魅力的な体験を提供してきました。

開業の背景

ドクタージーカンズの開業は、1987年にさかのぼります。この年、ダイフレックスはアメリカの映画製作関係者から持ち込まれたレーザーガンを用いた戦闘シミュレーションゲーム事業に着手し、アミューズメント業界への進出を果たしました。さらなる成功を目指し、アメリカでの好調な展開を背景に、日本市場への進出を模索。他の都市型テーマパークとの差別化を図るために若者向けの市場調査を行い、その結果をもとにアミューズメントハードウェアのショールームとしての役割を持つ都市型テーマパークの開発に踏み切りました。

テーマパークの時代

ドクタージーカンズは、開業当初は18歳未満の入場を禁じた特殊なテーマパークとして知られていました。テーマは「時空の旅人、ジーカン博士」で、シド・ミードがデザインした各階の空間は、異次元をテーマにした独特な体験を提供していました。館内各階は「Dimention」として設計され、エレベーターや従業員の呼称も設定されています。利用客は「トラベラー」として、特別な体験を楽しむことができました。

各階の概要

1. 1st Dimension「Venture Quad」
- 最初の階では、施設の概要を紹介する5分間のプレショーが設けられ、案内所とクロークが配置されています。ここではレーザーシューティングゲームやシミュレーションライドが展開され、多様な遊びが楽しめました。

2. 2nd Dimension「PLANET SEPTON」
- 2階では、レーザーシューティングゲームが中心となっており、全15ゾーンの戦闘体験が提供されました。このエリアではバトルテック筐体が設置され、利用者にさらなる興奮を与えました。

3. 3rd Dimension「Gammon 3」
- 赤を基調としたインテリアで、スロットやブラックジャックなどのメダルゲームが展開され、ドリンクも提供されました。ここでは、ハイテンションなゲーム体験が盛り上がりを見せました。

4. 4th Dimension「HYDROTTO」
- 海底をテーマにしたレストランは、静かすぎるとの不評もあり、後に賑やかな雰囲気に改善されました。深海魚のオブジェを用いることで、よりリアルな体験が演出されました。

5. 5th Dimension「Paladrome」
- 2層吹き抜け構造のステージレストランでは、アメリカ人ダンサーによるショーが展開され、多くの観客を魅了しました。後にシュラスコレストランへと業態が転換されました。

6. 6th Dimension「DR.JEEKAHNS Study」
- ジーカンズ博士の書斎をイメージしたVIPラウンジが設けられ、特別な食体験が提供されました。

料金と入場システム

開業時にはプリペイドカードが必要でしたが、時が経つにつれてこのシステムは変更され、入場料金が合理化されました。最終的には、入場無料制度が取り入れられ、多くの利用者にとってさらに魅力的な施設となりました。

現在の状況とクラブ営業

1997年以降、ドクタージーカンズはテーマパークとしての営業を終了し、2-3階にはクラブ「Harlem」が開業しました。この場所では主にヒップホップ系の公演が行われ、宴会場としても利用されています。ドクタージーカンズは、その変遷を経て新たなエンターテインメントの拠点として生まれ変わりました。

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