ドジャー・スタジアム

ドジャー・スタジアム (Dodger Stadium)

ドジャー・スタジアムは、アメリカ、カリフォルニア州ロサンゼルスにある野球場で、ロサンゼルス・ドジャースの本拠地として知られています。1962年から1965年には、ロサンゼルス・エンゼルスもこのスタジアムを利用していました。公園のような美しい景観が広がるチャベス渓谷に位置し、ロサンゼルス市の中心から北方向に位置しています。球場は、「ドジャース永遠のホーム」とも呼ばれ、多くのファンに愛されています。

歴史

このスタジアムの建設は、1950年代後半に始まりました。第二次世界大戦後、ロサンゼルスの人口が急増する中、市当局は公営住宅を計画していましたが、ドジャースの移転が決定されると、当初の計画は変更されました。地元住民の反対運動や訴訟が続く中、1958年の住民投票で土地譲渡が承認され、最終的には1959年に球場の建設が本格化しました。1962年4月10日、最初の試合が開催され、ドジャースはここへ移転しました。

ドジャー・スタジアムは、設計から建設まで100%民間資金で賄われ、オープン以降、様々な改修が行われてきました。特に2005年の改修では、LED大型スクリーンが導入され、観客の体験が向上しました。スタジアムでは2020年シーズンの開幕に先立ち、最新の改装も行われました。

フィールドの特徴

ドジャー・スタジアムのフィールドは、特に左右対称の球場形状が特徴です。外野とファウルグラウンドは広く、投手有利と言われています。カリフォルニアの温暖な気候のため、雨天中止は非常に少なく、過去には856試合連続で雨による中止がなかったという記録も持ちます。

設備とアトラクション

この球場で特に有名なのが、「ドジャー・ドッグ」というホットドッグです。これは全米でも人気が高く、多くの観客が訪れる理由の一つです。また球場内にはバーベキューやイタリアンレストランもあり、食事を楽しむことができます。

さらに、ロサンゼルスの公共交通機関であるLA Metroがイベント開催中に無料のシャトルバスを運行しており、アクセス面でも便利です。しかし、多くの観客が自動車で訪れるため、駐車場が混雑することもあります。

主な出来事

ドジャー・スタジアムでは数多くの記念すべきイベントが行われてきました。1965年にはサンディー・コーファックスが完全試合を達成し、1984年のロサンゼルスオリンピックでは日本が金メダルを獲得しました。さらに、2009年や2017年にはワールド・ベースボール・クラシックの決勝戦も開催され、多くのファンが熱狂しました。

その他にも、教皇ヨハネ・パウロ2世がミサを行ったり、重大な社会的事件が報じられるなど、単なるスポーツの場を超えた歴史的な意義を持っています。

ドジャー・スタジアムは、これからも野球ファンのみならず、多くの人々に影響を与え続けることでしょう。

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