ドラえもん プラス

ドラえもん プラス

『ドラえもん プラス』は藤子・F・不二雄体してお馴染みの漫画『ドラえもん』シリーズの一部で、未収録の作品を再編集し、新たな形で提供した単行本です。このシリーズは、1996年に藤子・F・不二雄が亡くなった後も続けられ、特に未収録作品のリリースを求めるファンの声から生まれました。

概要

まず、元となる『ドラえもん』のコミックスは、てんとう虫コミックスとして知られ、全45巻が既に出版されています。これらは藤子・F・不二雄の選集として位置づけられていたものですが、なぜか46巻以降は出されることがなくなりました。しかし、既存のてんコミに収録されていない作品が数多く残されていたため、ファンからの要望が高まりました。その結果、1996年4月に『ドラえもん プラス』の新刊がシリーズとして登場しました。

この『ドラえもん プラス』は、2005年から2006年にかけて全5巻が刊行され、内容は異なる雑誌に初掲された作品を含めて構成されています。このような点において、既刊のてんコミとは一線を画しており、それまでの作品のファンにとっても新たな魅力を提供するものとなりました。各巻の最終ページでは、作品の初出掲載誌が明記されているのも特徴です。

追加の歴史

『ドラえもん プラス』は、初版から9年後の発行となったため、長いブランクの後に待望されていた作品集でした。その後も『藤子・F・不二雄大全集』が2009年に発刊されたことで、残されていた100作品以上が一つにまとめられました。この全集は藤子・F・不二雄の全作品を網羅する大きなステップとなりましたが、プラスシリーズはその後の周年記念として、さらなる刊行が続いています。

例えば、2014年の12月には『てんとう虫コミックス40周年記念』として第6巻が刊行され、2023年12月には『藤子・F・不二雄生誕90周年記念』として第7巻が発売され、現在もその人気は続いています。

収録作品一覧

以下に、各巻に収録された一部の作品を紹介します。

第1巻

• - グルメテーブルかけ
• - コチョコチョ手ぶくろ
• - ぼくを止めるのび太
• - 半分おでかけ雲
• - みらいラジオ

第2巻

• - 変心うちわ
• - バッジどろぼう
• - 地球脱出計画
• - 月給騒動
• - ピンチランナー

第3巻

• - サウンドカメラ
• - きもだめしめがね
• - 一時あずけカード
• - ゴキブリカバー

第4巻

• - 百万ボルトひとみ
• - 側面ガム
• - 交通ひょうしきステッカー

第5巻

• - ユメコーダー
• - イイナリキャップ
• - こうつうきせいタイマー

第6巻と第7巻

• - さらなるユニークな作品が収録されています。特に最後の巻では、最新技術を駆使したアイデアやストーリーが展開されています。

書誌情報

このように、『ドラえもん プラス』はファンにとって貴重な作品であり、藤子・F・不二雄の多彩な創作を楽しむことができる機会を提供しています。

初版は小学館のてんとう虫コミックスから刊行され、2005年4月25日に第1巻がリリースされ、その後もシリーズは続いています。新しい時代に合わせた形で、懐かしい作品が再登場することは、多くの人々に愛される理由の一つとなっています。

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