ドラえもんのひみつ道具 (に)

『ドラえもん』のひみつ道具：読みが「に」で始まる道具たち

この記事では、藤子・F・不二雄による漫画『ドラえもん』シリーズに登場する、ひみつ道具の中で読みが「に」で始まるものを解説します。それぞれの道具の機能、使用方法、アニメにおける描写、そして関連する道具についても触れていきます。

1. にがてタッチバトン

「スパルタ式にが手こくふく錠」とセットで登場するこのバトンは、リレーのバトンを模した道具です。誰かが特定のものを苦手とする場合、その人がバトンを持って別の人に接触させると、苦手意識が相手に転移します。効果時間は24時間です。アニメ版では、ネズミ嫌いののび太にバトンを触れさせることで、ドラえもんがネズミ嫌いを克服するエピソードがありました。

2. 苦手つくり機

この機械は、誰かに特定のものを苦手と思わせる道具です。機械のボードに、対象となる人物の名前と苦手と感じさせたいものの名前を入力して作動させます。アニメでは、のび太がジャイアンや出木杉に苦手意識を植え付けようとするものの、思わぬ結果に終わるエピソードが複数存在します。特に出木杉を対象としたエピソードでは、苦手意識を克服しようとする努力が逆に良い結果を生むという、興味深い展開が見られました。

3. ニクメナイン

錠剤状の薬で、服用すると1回限り、非常に好感が持てる人物となり、どんなことをしても怒られなくなります。アニメ版ではドリンク剤として登場したこともあります。逆に、誰からも嫌われるようになる「ムシスカン」という対照的な道具も存在します。

4. 二十二世紀のマジックハンド

ばね状のアームの先端に大きな手を持つこの道具は、レバー操作で伸縮し、遠隔操作で物を掴んだり、移動させたりできます。シンプルながらも便利な道具と言えるでしょう。

5. 日本標準カレンダー

このカレンダーは、日本全国のカレンダーを調整できる道具です。シールを貼ることで、その日を国民の休日として設定し、祝日名や内容も設定できます。アニメ版では、のび太が「ぐうたら感謝の日」を作り、日常生活に支障をきたすというエピソードが描かれています。

6. 荷物運び用荷物

これは、一見するとひみつ道具とは思えない、普通の荷物です。ホテルのボーイなど、荷物運びの仕事をする人に荷物を運ばせるという、ユニークな設定の道具です。

7. 人形自動化音波

この道具から発せられる音波を人形に当てると、一時的に生命現象を模倣し、人形が自由に動くようになります。対象は動物の形をしたものであれば何でも有効です。アニメでは、たい焼きを魚のように泳がせる場面がありました。より高度な「新・人形自動化音波」も存在します。

8. 人間あやつり機

マリオネットの糸操り人形のようなこの機械は、人の四肢に装着してコンピューターで体の動きを制御します。体を動かすのが面倒な時に役立つ道具ですが、操作が難しかったり、欠点も多いようです。アニメでは「人間マリオネット」というタイトルで放送されました。

9. 人間うつし

この液体を飲むと、体内で増殖した菌が汗と共に放出され、それを吸い込んだ人は、飲んだ人と全く同じ症状になります。アニメでは「のび太病」として、のび太の欠点が増殖した人々が描かれています。

10. 人間カメラシャッター

人間自身がカメラとなり、見た光景を写真として撮影する道具です。ボタンを押すと、その時の視覚情報が写真となって口から出てきます。想像した映像や過去の記憶も撮影可能です。

11. 人間機関車セット

煙突、石炭、水を使うこのセットは、装着すると人間が機関車のように高速で走り回れるようになります。勢いがつきすぎると止まれないため、「しゅうてん とまれ」と書かれた標識で停止する必要があります。映画版では「人間機関車客車つき」として、複数人が一緒に走れるバージョンが登場します。

12. 人間磁石

この磁石は、鉄ではなく人間を引き寄せます。吸い付いた人は、自身も人間磁石となり、さらに他の人間を引き寄せる連鎖反応を起こします。スイッチでON/OFFできますが、スイッチが使いにくい構造になっています。

13. 人間じしゃくベルト

このベルトを装着すると、磁気を帯びて周囲の物を引き寄せます。バックルにあるボタンで磁力の強さを調整できますが、磁力が強すぎると危険です。

14. 人間すごろく

これは、町をコースとしたすごろくゲームです。コマは実在の人物で、コマを動かすことで、その人物がすごろくのマス目通りに動き、罰ゲームなども実行します。

15. 人間製造機

身の回りの材料から人間を作り出す機械です。ただし、作られるのは超能力を持つ凶暴なミュータントで、大騒動を引き起こしたため販売中止となりました。「ミュータント製造機」とも呼ばれます。

16. 架空動物製造機

身近な材料から架空動物を作り出せる機械ですが、伝説上の生物を作ろうとすると、現実離れした材料が必要になります。人間を材料として使用すると、超能力を持つ知能の高い人間が誕生します。この欠陥により販売中止となりました。

17. 人間切断機

体を上下に切断し、別々に動けるようにする機械です。下半身には人工頭脳をつけることも可能です。体を元に戻す際には専用の接着剤を使用します。

18. 人間そっくりたまご

この卵から、持ち主そっくりの小型ロボットが誕生します。ゲームでは必ずロボットの方が勝つなど、持ち主より能力が高いようです。

19. 人間貯金箱製造機

この機械は、人間を貯金箱に変えてしまう道具です。暗証番号を設定し、音波を浴びせることで、人間を貯金箱に変え、口の中に貯金できます。5分後には元に戻りますが、一度貯金箱になった人は、暗証番号を聞くと再び貯金箱になってしまう体質になってしまいます。

20. 人間ブックカバー

このブックカバーをかぶせると、本を朗読してくれます。本の内容は、かぶせた人の記憶から読み取られます。

21. 人間プログラミングほくろ

この小さなほくろ型の道具を体につけると、眠っている間に指定した作業を自動的に実行してくれます。忙しい人のための道具です。

22. 人間用タイムスイッチ

腕時計型で、未来の予定を吹き込んでおくと、自動的に予定通りに動きます。予定に反すると手首を締め付けられます。

23. 人間ラジコン

この道具で人間を遠隔操作できます。受信機を相手につけ、コントローラーで歩行を制御できます。

24. 人間リモコン

ビデオリモコンのように、人間の動作を早送り、巻き戻し、一時停止できます。

25. ニンニン修行セット

忍術修行のための道具セットです。水上歩行、高跳び、高速走など、様々な修行ができますが、あくまで修行を補助する道具であり、忍術を必ず身につけられるとは限りません。

終わりに

この記事では、『ドラえもん』に登場する「に」で始まるひみつ道具をいくつか紹介しました。これらの道具は、ユーモラスでありながらも、科学技術の可能性や人間の特性について考えさせるものが多いです。今後も、様々なひみつ道具が登場し、私たちの想像力を刺激してくれることでしょう。

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