ドラえもんのひみつ道具 (や)

ドラえもんのひみつ道具（読みが「や」で始まるもの）解説

この記事では、藤子・F・不二雄による漫画『ドラえもん』シリーズに登場する、読みが「や」で始まるひみつ道具について解説します。それぞれの道具の機能、使用方法、そして作品における具体的なエピソードを踏まえながら、その特徴を詳細に見ていきましょう。

1. 夜間ふとんの中からおしっこできるホース

『ドラえもんプラス』に収録されている「大きくなってジャイアンをやっつけろ」に登場。ドラえもんが他の道具と間違えて取り出したものの、実際には使用されませんでした。名前の通り、布団の中で用を足すためのホース状の道具と推測されます。

2. ヤカンレコーダー

てんとう虫コミックス4巻収録の同名エピソードに登場。やかんの形をした録音機です。注ぎ口部分にマイクがあり、発せられた音声をシャボン玉状に記録、割ると再生するという仕組み。レトロなデザインとユニークな再生方法が特徴です。

3. 役立つもの販売機

藤子・F・不二雄大全集3巻収録の同名エピソードに登場する自動販売機。10円玉を入れると、使用者にとって役立つアイテムが出てきます。状況に応じて必要なものが提供される仕組みは、高度な人工知能を感じさせます。贋金を入れると罰則が働くなど、ユーモラスな要素も含まれています。テレビアニメ版では専用コインを使用する設定に変更されています。

4. やくよけシール

てんとう虫コミックス38巻収録の「ききめ一番やくよけシール」に登場。厄除けのシールで、体に貼るとあらゆる災難から身を守ってくれます。物語の中では、のび太の災難回避に大きく貢献し、その効果の絶大さが描かれています。単なるお守りではなく、22世紀の科学技術による道具であるという設定も興味深い点です。

5. ヤジウマアンテナ

てんとう虫コミックス34巻収録の同名エピソードに登場。事件や事故発生を事前に察知する機械です。距離と時間を指定することで、特定範囲内で発生する出来事を予測し、アンテナがその方向を指し示します。音の大きさで出来事の規模を判断できるなど、機能性の高さも魅力です。

6. 矢印探知機

藤子不二雄ランド34巻収録の「ペタリ甲板」に登場。ストップウォッチのような形状で、矢印が飛び出ているのが特徴です。イルカを探すために使用されていましたが、他の用途にも対応できるかは不明です。テレビアニメ版では設定が若干変更されています。

7. 野生ペット小屋

てんとう虫コミックス30巻収録の同名エピソードに登場。野生動物を、現地に住まわせたままでペットとして飼うための道具です。犬小屋のような形状で、スイッチを入れると動物の生息地へと移動できます。好きな動物を選べるダイヤルも付いており、手軽に野生動物と触れ合うことができる点が魅力です。

8. ヤセール

てんとう虫コミックス44巻収録の「腹ぺこのつらさ知ってるかい」に登場。一粒摂取すると食事ができなくなる薬品タイプの道具です。食事そのものが不可能になるわけではなく、状況によって食べられなくなるように仕向けられるという、ユニークな効果を持っています。「タイムマシン」などを使えば、薬の効果を回避できる点も興味深い設定です。

9. やどり木

てんとう虫コミックス31巻収録の「やどり木で楽しく家出」に登場。無銭旅行などに利用できる道具です。苗木を植えると、その家に勝手に泊まれるという、不思議な効果を持っています。未来デパートからの誤配送品という設定も、物語に深みを与えています。

10. 山びこ山

藤子・F・不二雄大全集5巻収録の同名エピソード、『ドラえもん のび太と鉄人兵団』などにも登場。山を模した置物で、発した言葉を一定時間後に反響として返してくれます。目覚まし時計としても使用できるなど、実用性も兼ね備えています。初期の作品では、過去の音声も再生できる機能があったとされています。

11. 改良型山びこ山

『ドラえもん のび太と鉄人兵団』に登場。音だけでなく、熱や光も跳ね返す機能が追加されています。ロボット軍団の攻撃に対抗するために使用され、物語における重要な役割を果たしています。

12. ヤメサセロボット

『小学二年生』1982年12月号掲載の作品に登場。何かをやめる決意をした際に使用し、決意を破ろうとするとハンマーで叩いて制裁を加えます。融通の利かない一面も持ち合わせ、物語にユーモラスな展開をもたらしています。

13. ヤメラレン

てんとう虫コミックス24巻収録の「ジャイアンリサイタルを楽しむ方法」に登場。特定の行動を中毒症状にする薬です。嫌いな物や苦手な物を克服するための道具として開発されたようですが、効果が強すぎるため、禁断症状なども発生します。

14. ヤリトゲ

てんとう虫コミックス43巻収録の「のび太が消えちゃう?」に登場。決断に迷っている人に刺すと、その物事を必ずやり遂げさせます。効果は絶大ですが、本人の迷いを正確に把握できないため、必ずしも望んだ結果になるとは限りません。テレビアニメ版では設定が追加されています。

これらの「や」で始まるひみつ道具は、それぞれ独自の機能と個性を持っており、『ドラえもん』の世界観を豊かに彩る重要な要素となっています。それぞれの道具がどのように物語に絡み、どのような役割を果たしているのかを理解することで、作品への理解がさらに深まることでしょう。

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