ドラえもんのひみつ道具 (わ、記号)

ドラえもんのひみつ道具：「わ」と記号で始まる道具たち

藤子・F・不二雄先生原作の『ドラえもん』シリーズに登場するひみつ道具の中で、「わ」で始まるもの、そして記号で始まる謎の道具について解説します。これらの道具は、物語を彩る重要な役割を果たしており、ドラえもんの知られざる一面も垣間見せてくれます。

空間移動を操る道具

ワープペンは、壁などに円を描くと、その円が指定した場所への入り口になる不思議なペンです。円を描く際に指定した場所の名前が重要で、小さな円なら物のやり取り、大きな円なら人物の移動も可能です。このペンの効果を無効にするには、ワープ消しゴムが必要です。どちらも『ドラえもん カラー作品集』に収録されています。

記憶を操る道具

わすれ鳥は、鳥の形をした道具で、肩に乗せておくと、持ち主が何かを忘れていた際に「ワスレタ、ワスレタ」と鳴いて知らせてくれます。しかし、何を忘れたのかは教えてくれないため、持ち主が何を忘れたかを覚えていなければ効果がありません。

わすれとんかちは、この道具で頭を叩かれた人の記憶の一部を投影させることができますが、使い方を間違えると、対象者をおかしくしてしまう危険性があります。

ワスレバットは野球のバットの形をした道具で、太い方で頭を叩くと、その時点で考えていたことを忘れさせ、細い方で叩くと、その忘れ事を思い出させることができます。類似の道具としてワスレンボーがあり、こちらは棒状の道具で人の頭に触れることで記憶を消去します。タイマーで消去する時間範囲を指定できますが、『のび太と奇跡の島』では故障により全ての記憶を消去してしまう描写があります。『STAND BY ME ドラえもん 2』では、時間指定機能は描かれていません。

人間の心理を操作する道具

YロウはY字型のロウソクで、贈られた相手は非常に価値のあるものを貰ったと錯覚し、贈り主の願いを何でも叶えようとします。一度願いを叶える意思を示すと、それを取り消すことはできず、贈り物を受けた事実を秘密にするよう暗に示唆する描写も見られます。ロッキード事件を彷彿とさせる描写が特徴的です。

わらいガスは、漫画や絵に吹き付けると、それを見た人が面白くて笑い転げるガスです。効果時間は短いものの、周囲を笑顔にする効果があります。

便利な道具、そして謎の物体

忘れ物おくりとどけ機は、テレビモニターと円形の台から構成され、モニターに映した場所に、台の上の物を瞬間移動させることができます。のび太は、この道具を使って手品を披露していました。

わすれろ草は、花の匂いを嗅ぐと、その時に考えていたことを一時的に忘れさせてしまう花です。しかし、常に匂いを発しているため、使用者自身がその効果を忘れてしまう可能性があります。

わりこみビデオは、録画した番組の登場人物の顔に、別の映像を合成できるビデオデッキとビデオカメラのセットです。簡単に動画編集ができる便利な道具ですが、類似の道具として「主役はめ込み機」が存在します。

???は、ドラえもんが故障した時や、ポケットを他人が勝手にまさぐった際に現れる謎の物体です。まるでびっくり箱から現れる怪物のようです。この名称は、映画公開時のムックで初めて使用されました。

これらの「わ」で始まる、そして記号で始まるひみつ道具は、それぞれのユニークな機能と、物語に深く関わる存在として、読者や視聴者に様々な想像力を掻き立てます。それぞれの道具が持つ設定や、その背景にある時代背景なども考慮すると、さらに奥深い楽しみ方ができます。

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