ドラゴンバスターII 闇の封印

『ドラゴンバスターII 闇の封印』

『ドラゴンバスターII 闇の封印』は、1989年にナムコからリリースされたファミリーコンピュータ専用のアクションゲームです。本作は、1985年に登場したアーケード版『ドラゴンバスター』の続編として開発され、プレイヤーは主人公カールとなり、奪われた正邪の剣を取り戻すために冒険を繰り広げます。

ゲームの基本理念

本ゲームのストーリー背景は、主人公カールが魔王ドラゴンキングによって奪われた剣の奪還を目指すというものです。プレイヤーはラウンド・マップを進む中で、異なるダンジョンを探索し、敵と戦いながら出口を探し出します。最終的な目標は、ドラゴン山に住むドラゴンを倒すことでラウンドをクリアすること。この点において、前作と基本的なゲームの流れは同じですが、新しい要素が数多く加わりました。

ゲームシステムの変更

『ドラゴンバスターII』では、視点が前作のサイドビューからトップビューに変更され、新たな戦闘体験が提供されています。進むたびにダンジョンが明るくなる演出や、無敵状態と敵キャラクター「ワイルダー」が出現する際の音楽がプレイヤーを飽きさせません。また、プレイヤーは弓矢を使用して敵を攻撃しますが、矢の数は有限で、ダンジョン内で新たに拾う必要があります。発射した矢が壁に当たって跳ね返ることもあるため、予測外のダメージを受ける場合もあります。

ライフ制と時間制限

本作はライフ制を採用しており、プレイヤーはダメージを受けることで服の色が変化します。青から赤に変わる過程で、赤の状態でダメージを受けると1ミスとなり、残機が0になるとゲームは終了します。また、ダンジョン内には時間制限もあり、一定時間経過すると、強力な敵ワイルダーが出現してプレイヤーを襲います。これによりゲームに緊張感が加わり、プレイヤーは常にクリアを目指すことを求められます。

マップモードとアイテム

ゲーム開始時にはラウンド・マップが表示され、プレイヤーは適切な道を選び、敵と戦いつつ進むことになります。ここで特定のアイテムを使用できる場面も多く、斧やハンマー、ラクダ、ボートなどのアイテムがマップ上で活躍します。

ダンジョンでは、矢や炎の矢、盾などのアイテムが登場し、プレイヤーの戦闘をサポートします。また、妖精を取ることでダメージを回復できる要素もあり、探索の楽しさを増しています。

難易度とクリア要素

各ラウンドの終わりにはボスキャラクターが配置されており、上手く倒さなければ次のラウンドへ進むことができません。特にドラゴンキングとの対決は、プレイヤーにとって大きな試練です。彼に挑むためには、準備を整え、技を磨く必要があるでしょう。

ゲームの評価

『ドラゴンバスターII』は、当時のゲーム誌でも評価が分かれました。新しいシステムやアイデアが盛り込まれている一方で、前作の持っていた面白さが薄れているとの意見もありました。しかし、独自のアプローチを持つ本作は、ファミコン世代にとっては貴重な体験となっています。

終わりに

ファミコン専用のこのアクションゲームは、多くのプレイヤーに愛され続け、ゲームの進化を感じさせる貴重な一作となっています。カールの冒険を通じて、正邪の剣を取り戻す旅を体験してみるのも、ゲームの魅力の一つです。

もう一度検索