ドラゴンボールZ 強襲!サイヤ人

『ドラゴンボールZ 強襲！サイヤ人』

概要

『ドラゴンボールZ 強襲！サイヤ人』は、バンダイからリリースされたファミリーコンピュータ（FC）向けのロールプレイングゲーム（RPG）です。このゲームは、人気アニメ『ドラゴンボールZ』（1989年 - 1996年）の作品として、FC作品第1弾に位置付けられています。ゲーム進行は、前作『ドラゴンボール 大魔王復活』（1988年）で採用されたカードシステムを用い、マップ移動や戦闘が展開されます。

本作の大きな特徴は、主人公の孫悟空以外のキャラクターも使用できる点です。プレイヤーは仲間たちと共に戦いながら経験値を得ることができ、特定のキャラクターを重点的に育成することも可能です。また、戦闘シーンでは、手前や奥の3D表現が取り入れられており、原作のような空中戦のダイナミックさが再現されています。

ストーリーはサイヤ人編と劇場版のストーリーを基にしており、アニメオリジナルのキャラクターも登場するため、ファンにはたまらない内容となっています。後にこのゲームは、ニンテンドー3DSやニンテンドークラシックミニに収録され、多くのプレイヤーに楽しまれています。

ゲームシステム

移動

ゲーム内での移動は、手持ちのカードに記された星の数に基づいて行います。星の数未満の移動はルールにより行えず、敵に遭遇する場合、隣接するマスに仲間がいないと一人で戦うことになります。しかし、終盤ではグループ行動が可能となり、ピッコロがリーダーとしてマップ上に表示されるようになります。

戦闘

戦闘はカードを活用して進行します。攻撃力はカードの星の数によって決まり、防御力は漢数字で示されます。キャラクターの流派と一致するカードを使用することで、攻撃力がアップする仕組みも採用されています。戦闘に勝利すると、経験値としてBPが与えられ、これが一定値に達することでレベルアップが可能です。

特殊機能

ゲーム内では、特定のマスに入ることで行えるアクションが含まれています。休憩してHPやバトルエネルギーを回復することができる場や、神経衰弱やスピードくじなどのミニゲーム的要素も楽しめます。これらの要素は、全体的なゲームプレイに彩りを加えています。

ストーリー

物語は、第23回天下一武道会から5年後の設定です。地球に現れた凶悪なサイヤ人戦士ラディッツが、孫悟空の息子である悟飯をさらいます。悟空は、彼のライバルであるピッコロと共にラディッツに立ち向かい、辛くも彼を撃破します。しかし、さらなる2人のサイヤ人が近づいており、魔界からも新たな脅威が迫っています。

登場キャラクター

主なキャラクターとして、孫悟空やピッコロ、悟飯などZ戦士たちが登場します。彼らはそれぞれ異なる能力や必殺技を持ち、プレイヤーはこれらを駆使して戦闘を進めます。また、敵として登場するラディッツやナッパ、ベジータなども強力で、彼らとの対決が物語に緊張感を与えています。

評価

本作は、ゲーム誌『ファミコン通信』のクロスレビューで25点（満40点）を獲得しており、読者投票では23.65点（満30点）という評価を得ています。アニメの魅力をしっかりとゲームに再現した作品であり、続編も複数リリースされています。

総じて、『ドラゴンボールZ 強襲！サイヤ人』は、アニメのファンはもちろん、RPG好きにも楽しめる作品となっています。

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