ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ

『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』は、1995年 3月4日に公開されたアニメ映画シリーズの第15作です。監督は山内重保氏が務めており、劇中には孫悟空、ベジータ、悟飯、悟天、トランクスら主要キャラクターが勢ぞろいします。また、本作は春休みに行われた「95年東映アニメフェア」の一作品として上映され、同時に公開された『スラムダンクに関する作品と『ママレード・ボーイ』とともに多くの観客を魅了しました。

映画の概要と興行成績

この映画は日本国内で12億7000万円を超える興行収入を上げ、観客動員数は320万人に達しました。さらに、ビデオ販売本数も2万5000本に上ります。『ドラゴンボールZ』の劇場版第20作目の記念アンケートでは、多くのファンが本作を好きな劇場版として選出するほどの人気を誇っています。特に、劇場版第11作『ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦』以来、主役として孫悟空が再登場する作品でもあります。

物語の背景とあらすじ

映画では、閻魔の館でのある事件が発端となります。地獄行きの魂を浄化する装置の管理を担当する若きサイケ鬼が、タンクを換え忘れることで悪の気が漏れ出し、モンスタージャネンバが出現してしまいます。その影響であの世とこの世の秩序が崩壊し、かつての敵たちが復活するという混乱が生じます。悟飯や悟天、トランクスなどが悪に立ち向かいますが、思うように事態を収拾できずにいました。

一方、前回のあの世一武道会で陰の決勝戦を行っていた悟空とパイクーハンもこの事態を受け、閻魔の館へ向かいます。結界の張り主がジャネンバであることを知らされた悟空は、戦いに挑むことを決意します。ジャネンバは見た目は間抜けですが、強力な魔法技術を駆使し、悟空は超サイヤ人3に変身するものの、ジャネンバの力を前に苦しむことになります。

そんな中、悟空の元にベジータが駆けつけますが、ジャネンバの強大な力に圧倒されてしまいます。悟空からフュージョン技の提案を受けたベジータは、共に融合することを決意するのです。

主要キャラクターと敵

本作品には多くのキャラクターが登場します。サポートキャラとして孫悟飯、孫悟天、トランクス、ビーデル、パイクーハン、ブルマ、チチ、そしてフリーザといった面々が情熱的に展開します。また、敵キャラのジャネンバは、サイケ鬼によって誕生した恐ろしく強力なキャラクターであり、その特異な魔法と戦闘能力によって主人公たちに数々の試練を与えます。ジャネンバは、強大なパワーに加え瞬間移動や分身といった多彩な技を駆使し、果敢に戦う悟空たちを翻弄します。

音楽と制作

映画の音楽は菊池俊輔氏が担当し、オープニングテーマ「WE GOTTA POWER」とエンディングテーマ「最強のフュージョン」が使用されています。これらの楽曲は映画のクライマックスシーンを盛り上げる要素となっています。作画監督は山室直儀氏で、緻密な描写が評価されています。

ドラゴンボールZシリーズの魅力は、緊張感ある戦闘シーン、個性的なキャラクターたち、心温まるストーリーにあります。本作『復活のフュージョン!!悟空とベジータ』もまた、その全てが詰まった作品として、多くのファンに支持されています。

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