ドラゴンボールZ 超武闘伝2

ドラゴンボールZ 超武闘伝2

『ドラゴンボールZ 超武闘伝2』は、1993年12月17日にバンダイから発売されたスーパーファミコン向けの対戦型格闘ゲームです。本作は、1996年まで放送されたテレビアニメ『ドラゴンボールZ』を基にした、スーパーファミコンシリーズ第3弾となります。前作からのわずか9ヶ月後に登場し、115万本を出荷するヒットとなりました。

概要

本作はグラフィックやシステムを一新し、ほぼすべてのキャラクターに特殊な隠し技が追加されることで、より迫力あるバトルが楽しめるようになりました。また、「武闘伝モード」ではプレイヤーの選択によってストーリーが展開し、さまざまな裏技やエンディングが用意されています。このモードでは、例えば負けることで特定のイベントが発生するなど、自由な遊び方ができるのが特徴です。後に、このゲームはニンテンドー3DS用ソフトにも収録されました。

ゲームシステム

プレイヤーは方向キーでキャラクターを前後に移動させ、LボタンとRボタンで素早く動くことができます。Xボタンで飛空術を使い、Aボタンでエネルギー弾を発射します。また、気のゲージはY+Bで溜めることが可能です。本作の新たな特徴として、キャラクターを同時に画面上に表示させる「デュアルスクリーンシステム」が導入され、高速なバトルの迫力を増しています。

変更点

前作からの主な変更点には、攻撃をブロックしても気力が溜まらなくなったことや、全体の動作スピードが向上した点が挙げられます。ライフやパワーゲージも改訂され、プレイヤーの戦術に多様性を与えています。さらに、このゲームでは新たに追加された投げ技や受身のメカニクスが、戦闘の幅を広げています。

ゲームモード

武闘伝モード

「武闘伝モード」では、孫悟飯やベジータ、トランクス、ピッコロの中から1キャラクターを選び、ストーリーに沿った戦いを繰り広げます。原作の「セル戦」から始まり、オリジナル展開である「復活!銀河戦士」編に進むことがポイントです。勝敗によって物語が分岐するため、リプレイ性が非常に高いです。

対戦モード

1対1で対決する「対戦モード」では、従来の「1P VS 2P」に加え、「観戦モード」も新たに搭載されています。強力なコンピュータキャラクターとの戦闘を楽しんだり、プレイヤー同士の白熱したバトルを観戦することができます。

天下一武道会

トーナメント形式の「天下一武道会」モードでは、8人が参加し、勝ち進んでいきます。試合は1回戦から決勝まで段階的に難易度が上がり、プレイヤーにさらなる挑戦を提供します。

キャラクター

本作では、キャラクターも再評価されています。主なプレイヤーキャラとしては悟飯がフィーチャーされ、そのほかベジータやトランクス、ピッコロなどの人気キャラが揃っています。また、悟空は隠しキャラとして登場し、対戦の楽しみを増しています。敵キャラも多岐にわたり、セルやボージャック、ザンギャなど、魅力的なバトルが展開されます。

開発と音楽

本作の開発チームは『超武闘伝』の成功を受けて集まり、新たなフィールドやキャラクターを加えて開発を進めました。音楽は山本健司が担当しており、いくつかの楽曲は後にアルバムとしてリリースされています。特に、サウンドトラックはゲームファンから高い評価を受けています。

評価

ゲーム誌のレビューでも好評を得ており、特にバトルの緊張感やキャラクター同士の掛け合いに関する評価が高く、シリーズとしての地位を確立しました。『ドラゴンボールZ 超武闘伝2』は、格闘ゲームの傑作として長年にわたり愛され続けています。

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