ドラゴンマガジン

ドラゴンマガジンとは

『ドラゴンマガジン』（DRAGON MAGAZINE）は、1988年1月30日に創刊された株式会社KADOKAWA（富士見書房ブランド）のライトノベル雑誌です。一般的には「ドラマガ」や「DM」と略され、奇数月の20日に発売されています。2005年11月号では出版部数が250号を突破、さらに2010年3月号で300号を超えてきました。

発刊の変遷

創刊当初は、唯一の月刊ライトノベル誌として発行されていましたが、20周年を迎えた2008年5月号からは隔月刊に変更され、判型もA4からB5に縮小されました。その後、ページ数は増加し、2010年の号では494ページに達しましたが、2020年以降はおおよそ250ページに落ち着いています。当初は毎月30日に発売されていましたが、現在は奇数月の30日に紙雑誌と電子版が刊行されています。

特徴とコンテンツ

本誌では多くのヒット作が連載され、アニメ化された作品も多数あります。創刊当初から漫画の連載も行っており、「ドラゴンコミックス」の名で単行本として発行されていますが、2008年以降は小説主体へと路線変更されました。そのため、多くの漫画作品が急遽中断されることとなりました。2010年9月号からは別冊付録『別冊 ちょこドラ。』で漫画連載が再開されましたが、その後多くは『月刊ドラゴンエイジ』に移籍しています。

読者とのインタラクション

ドラゴンマガジンは、読者との交流を大事にしており、創刊号から5年間にわたって「ガメル連邦」という読者参加ページが設けられました。読者は「国民」として登録され、その証として「ガメル連邦国民証」が発行されました。このページを通じてプロ作家に成長した読者も多く、コミュニティ感を醸成していました。こうした読者参加型の企画は、当時の掲示板文化やメディアミックスの流行と合致していました。

表紙と内容の変遷

『ドラゴンマガジン』の初期は、著名なアイドルがコスプレをして表紙を飾っていましたが、時とともに小説やアニメ関連の記事の比率が増し、アニメ風のイラスト表紙に移行していきました。この変化は、特にSFからファンタジーへのシフトを反映しています。表紙イラストは、人気のイラストレーターによるものが多く、読者の期待を高める要素となっていました。

メディアミックスの重要性

『ドラゴンマガジン』は、その名が示すように、RPGやアニメを中心としたメディアミックスの展開が特徴です。初期の頃からゲーム、アニメと関連性を持ち、それらを織り交ぜた魅力的な物語世界を構築してきました。また、創刊10周年時には「龍皇杯」といった読者投票による新連載作品が決まるイベントも開催され、作家の新作を支持する場が設けられました。

影響と展望

『ドラゴンマガジン』は、1988年の創刊以来、ライトノベルの草分け的存在となり、業界の発展に寄与してきました。現在も若い読者層の支持を受けて、新しい作品の紹介に力を入れており、特に富士見ファンタジア文庫の新作を重点的に取り扱っています。まさに、ライトノベルの歴史に刻まれた雑誌として、今後も続く存在であると言えるでしょう。

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