ドリパス

ドリパスの概要と特徴

ドリパスは、映画好きなユーザーが自身が観たい映画の上映を実現するためのオンラインサービスです。このプラットフォームでは、登録されている映画作品に対してユーザーが投票を行い、得票数の多い映画がイベント上映される仕組みとなっています。特に、一定の購入数が確保されることで興行を成立させる「ギャザリング」方式を採用しており、これにより製作側のリスクを分散しています。

投票の仕組み

ユーザーは、ドリパスに登録された映画の中から最大で一日3回の投票を行えます。また、「ファン登録」をした作品にはさらに一点追加で投票できる特典も付与されています。投票の締切は毎週月曜日の午前9時で、この時間においてポイントランキング上位3作品が「候補作品」として選出されます。その後、候補入りした作品は数週から数月の間に上映会の開催が決まります。チケットはドリパスの公式サイトで販売されるほか、チケットぴあやTOHOシネマズの公式外部サイトでも入手可能です。

上映会の開催

上映会が実施される会場は、DCP（Digital Cinema Package）に対応した貸しホールや、秋葉原UDXシアター、TOHOシネマズ各館などの映画館です。ユーザーが購入したチケットが一定の数に達した際に企画が成立し、チケットが規定数に満たない場合は上映会が見送られる可能性もあります。また、候補として挙げられながらも、長期間にわたり開催されない状態の作品も多く、約350本に達しています。

沿革

ドリパスは2010年8月に創業され、初期には五十嵐壮太郎によって株式会社ブルームが運営していました。その後、2013年にヤフーに全株式が買収され、運営主体が変更されます。さらに、2015年5月に運営がTOHOシネマズに引き継がれ、2021年には株式会社インコムに移ります。そして、2024年にはグランプラン株式会社に運営が再び変わる予定です。

まとめ

このように、ドリパスは映画ファンの声を反映し、上映イベントを通じて新たな映画文化を形成する仕組みを提供しています。投票システムと興行リスクの分散によって、ユーザー参加型の映画体験を実現している点が特に評価されており、今後も映画ファンにとって重要な存在であり続けるでしょう。

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