ドリュー・ルチンスキー

アンドリュー・ジェームズ・ルチンスキー：不屈の右腕、日米韓を渡り歩く

アンドリュー・ジェームズ・ルチンスキー（Andrew James Rucinski, 1988年12月30日 - ）は、アメリカ合衆国オクラホマ州ブロークンアロー出身のプロ野球選手（投手）。右投右打。現在はフリーエージェント。

プロ入りから独立リーグ時代

2011年、オハイオ州立大学卒業後、MLBドラフトでの指名を得られず、独立リーグのフロンティアリーグ、ロックフォード・リバーホークスに加入しプロとしてのキャリアをスタート。その後、クリーブランド・インディアンスとマイナー契約を結び、傘下のルーキー級、A-級、A級で経験を積むも、放出される。

2012年、再びロックフォードに復帰し、22試合に登板。7勝4敗1セーブ、防御率3.13、91奪三振の成績を残す。

2013年もロックフォードで15試合に先発登板し、4勝6敗、防御率2.88、101奪三振の成績を残した後、ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムとマイナー契約を結ぶ。

エンゼルス、カブス、ツインズ、マーリンズ時代

2014年、AA級アーカンソー・トラベラーズで活躍し、テキサスリーグ週間MVPを受賞。7月にはエンゼルスとメジャー契約を結び、テキサス・レンジャーズ戦でメジャーデビューを果たす。しかし、その後AAA級ソルトレイク・ビーズへ降格。

2015年はDFAとなり、AAA級ソルトレイクへ配属。オフにFAとなる。

2016年、シカゴ・カブスとマイナー契約を結ぶも、AAA級アイオワ・カブスで7勝15敗と苦戦し、FAとなる。

2017年、ミネソタ・ツインズとマイナー契約。AAA級ロチェスター・レッドウイングスからメジャー昇格を果たすも、再びAAA級へ降格し、FAとなる。その後マイナー契約を結び直し、AAA級ロチェスターへ。

2018年、マイアミ・マーリンズとマイナー契約。AAA級ニューオーリンズ・ベビーケークスからメジャー昇格を果たすも、シーズン終了後にFAとなる。

NCダイノスでの成功

2018年11月、KBOリーグのNCダイノスと契約。ここでルチンスキーは才能を開花させる。

2019年は30試合に先発登板し、9勝9敗、防御率3.05を記録。

2020年は19勝を挙げ、チーム最多勝を記録。斗山ベアーズとの韓国シリーズでは先発として2勝、リリーフとして1セーブを挙げ、チームのシリーズ初制覇に大きく貢献した。

2021年も15勝10敗、防御率3.17と安定した成績を残した。

2022年は10勝12敗、防御率2.97を記録。4年連続30試合以上に登板するなど、チームを支え続けた。

アスレチックス時代と現在

2022年12月、オークランド・アスレチックスと単年のメジャー契約を結びMLB復帰。

2023年は先発ローテーション入りするも、開幕から不調が続き、負傷者リスト入り。背中の手術を受けることになり、オフにFAとなった。

選手としての特徴

ルチンスキーは、安定した制球力と多彩な球種を持ち味とする投手。KBOリーグでは、その実力をいかんなく発揮し、NCダイノスのエースとしてチームを牽引した。MLBでは怪我に苦しんだが、その経験を活かし、今後の活躍が期待される。

年度別投手成績

(2023年度シーズン終了時)

背番号

51（2014年 - 2015年）
32（2017年）
55（2018年）
40（2019年 - 2022年）
* 47 (2023年)

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