ドリーム・ポリス

チープ・トリックの1979年発表のアルバム『ドリーム・ポリス』は、彼らのキャリアにおいて重要な作品の一つです。当初は1979年春にリリース予定でしたが、同時期にライブ・アルバム『チープ・トリックat武道館』がアメリカで大ヒットしていたため、発売が延期されました。

アルバムに収録されている「ニード・ユア・ラヴ」は、『チープ・トリックat武道館』でライブ・バージョンが先行して発表されており、ファンにはお馴染みの曲でした。

『ドリーム・ポリス』は、全米アルバムチャートで6位を記録し、チープ・トリックのスタジオ・アルバムとしては最高位となりました。シングル・カットされた「ドリーム・ポリス」は全米26位、「ヴォイシズ」は全米32位を記録。日本においては、チープ・トリックのアルバムとして唯一、オリコンLPチャートでトップ10入りを果たし、人気を博しました。

アルバムには、リック・ニールセンが手掛けた楽曲を中心に、バラエティ豊かなナンバーが収録されています。ロビン・ザンダーとリック・ニールセンの共作「ウェイ・オブ・ザ・ワールド」、トム・ピーターソンとリック・ニールセンの共作「ザ・ハウス・イズ・ロッキン」、9分を超える大作「ゴナ・レイズ・ヘル」など、聴きごたえのある楽曲が満載です。

2006年のリマスター盤には、ライブ・バージョンや別バージョンなどのボーナス・トラックが追加収録され、さらに充実した内容となっています。

収録曲

1. ドリーム・ポリス - "Dream Police"
2. ウェイ・オブ・ザ・ワールド - "Way of the World" (Robin Zander, Rick Nielsen)
3. ザ・ハウス・イズ・ロッキン - "The House Is Rockin' (With Domestic Problems)" (Tom Petersson, R. Nielsen)
4. ゴナ・レイズ・ヘル - "Gonna Raise Hell"
5. アイル・ビー・ウィズ・ユー・トゥナイト - "I'll Be with You Tonight" (R. Nielsen, Bun E. Carlos, T. Petersson, R. Zander)
6. ヴォイシズ - "Voices"
7. ライティン・オン・ザ・ウォール - "Writing on the Wall"
8. アイ・ノウ・ホワット・アイ・ウォント - "I Know What I Want"
9. ニード・ユア・ラヴ - "Need Your Love" (R. Nielsen, T. Petersson)

2006年リマスター盤ボーナス・トラック

1. ザ・ハウス・イズ・ロッキン (ライヴ・ヴァージョン) - "The House Is Rockin' (With Domestic Problems)" (live)
2. ウェイ・オブ・ザ・ワールド (ライヴ・ヴァージョン) - "Way of the World" (live)
3. ドリーム・ポリス (ノー・ストリングス・ヴァージョン) - "Dream Police" (No Strings Version)
4. アイ・ノウ・ホワット・アイ・ウォント (ライヴ・ヴァージョン) - "I Know What I Want" (live)

参加ミュージシャン

ロビン・ザンダー - ボーカル、リズムギター
リック・ニールセン - リードギター、マンドセロ、バッキング・ボーカル
トム・ピーターソン - ベース、8弦ベース、12弦ベース、バッキング・ボーカル
バン・E・カルロス - ドラムス

ゲスト・ミュージシャン

Jai Winding - ピアノ、オルガン、キーボード
スティーヴ・ルカサー - ギター(on 6.)

『ドリーム・ポリス』は、チープ・トリックの音楽性を存分に堪能できる、バラエティに富んだ名盤として、今も多くのファンに愛され続けています。

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