ドルメル

ドルメル (DOLMEL) - ガンダムシリーズの架空の兵器

ドルメルは、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の有人操縦式人型機動兵器で、モビルスーツ（MS）の一種です。1994年にリリースされた対戦型格闘ゲーム『機動戦士ガンダム EX-REVUE』で初めて登場しました。この機体は、ジオン公国軍の一員として描かれており、ゲーム内では最終ボスとして位置づけられています。さらに、2018年にサービスが開始されたゲーム『機動戦士ガンダムバトルオペレーション2』にも2023年から追加され、再びその姿を見せています。この記事では、ドルメルの詳細な設定やデザイン、武装、作中での活躍を解説し、関連するバリエーション機についても触れていきます。

デザイン

ドルメルのメカニックデザインは著名なデザイナー、大河原邦男によるものです。ゲーム開発時には、当時バンプレストに在籍していたプロデューサーの帆足剛彦（現在の帆足タケヒコ）がラフデザインを起こしました。カラーリングには、プレイヤー1のカラーとしてレッドとホワイト、プレイヤー2のカラーとしてブルーとゴールドが用いられています。設定によると、ドルメルの全高は17.9メートルとされていますが、ゲーム内ではRX-78-2ガンダムよりも一回り大きく、18.0メートル程度で描写されています。

設定解説

ドルメルは一年戦争の末期にア・バオア・クーで極秘に開発されたとされており、戦争が終結した後の14年後には地球連邦軍による情報公開によってその存在が明らかになりました。同じ型式番号（MS-19）を持つ機体も示唆されていますが、その詳細については未だに情報が少なく、まるで幻の機体として語り継がれています。この機体はア・バオア・クーでの決戦を目指して設計された高性能なMSです。

武装

ドルメルは様々な武装を持つ機体で、以下の特徴的な武装があります:

- マルチ・ランチャー（ビーム・サーベル兼ビーム・ガン）: 両前腕部に装備されており、高い連射性能を特徴としています。コマンド技「メガクラッシュ」では、両腕を交差させて斬撃を放ちます。『ガンダムカタナ』に登場する際はビーム・サーベルとして活用されます。

- ヒート・パイル: 両肩にあるスパイクを発光させてタックルする攻撃を行います。

- トゥ・ビーム: 両足先に内蔵された短いビームサーベルで、キック攻撃を行う際に展開されます。

また、『バトオペ2』でも新たに「胸部ミサイル・ポッド」が使用可能になります。

作中での活躍

『EX-REVUE』では、ドルメルは最終ボスとして登場し、宇宙世紀0079年12月31日のア・バオア・クー戦において新型MSとして投入されます。プレイヤーはドルメルを相手に戦うことになり、特にデモシーンではパイロットのラムイコ・シュタインが本機の開発に関わったことが示唆されています。最終戦でドルメルを撃破すると、相手を称賛するシーンが挿入されます。

宇宙世紀0084年を背景とした漫画『機動戦士ガンダムカタナ』では、ドルメルの反地球連邦仕様機が登場し、青く塗装された機体として強化型への改装が見られます。これに搭乗するリチャード・グレイソンは高い戦闘能力を誇ります。

評価

ドルメルはその独特なデザインが評価されつつも、一部のメディアからは遠距離攻撃が少ないことに対する批判の声もあります。また、その設定上の強力さが他の作品での登場を難しくしているのではないかとの意見も寄せられています。

ドルメル・ドゥーエ

ドルメル・ドゥーエは『機動戦士ガンダムカタナ』に登場し、シン・フェデラル仕様の改良型です。この機体は、先の戦闘で得た特殊システムが搭載されたアップグレード版となっており、外見の変化として頭部がツインアイに変更されています。

その他のMS-19

ドルメルの他にも、型式番号MS-19を持つ機体が外伝漫画に登場します。テレンス・リッツマン博士が開発した戦術ステルス機「カタール」や、ネオ・ジオン軍が開発した偵察用MS「ホークアイ」などがその一例です。

ドルメルはガンダムシリーズにおいて独特な設定とデザインを持つ機体で、今後の展開にも注目が集まります。

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