ドレスデン音楽大学

ドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学は、ドイツのドレスデンに位置する名門国立音楽大学です。一般的にはドレスデン音楽大学、またはドレスデン国立音楽大学とも呼ばれています。

概要

1856年に、ドレスデンのオーケストラ団員を育成するための音楽学校として設立されました。その後、高度な音楽教育機関へと発展し、1959年に現在の大学としての地位を確立しました。

現在、約600人の学生が在籍しており、そのうち約30%がヨーロッパや東アジアなどからの留学生です。入学は非常に難関で、毎年2,000人を超える志願者の中から、わずか160人程度しか選ばれません。大学では年間300本を超えるコンサートやオペラが開催され、学生たちは日々の学習の成果を披露する機会に恵まれています。

教育

器楽、声楽、ピアノ、指揮（オーケストラ、合唱、コレペティション）、作曲、音楽理論、伴奏など、クラシック音楽の主要な分野を網羅したコースに加え、ジャズ、音楽教育学、音楽学といった分野でも学士、修士、ディプロマの学位取得が可能です。さらに、音楽学、音楽教育、音楽理論においては、博士号取得の道も開かれています。

特徴

ドレスデンには、世界的に有名なシュターツカペレ・ドレスデンとドレスデン・フィルハーモニーという2つの主要オーケストラが拠点を置いており、音楽大学と密接な協力関係を築いています。学生たちは、これらのオーケストラとの共演や、著名な音楽家からの指導を通じて、実践的な経験を積むことができます。

著名な卒業生

著名な卒業生としては、作曲家のボリス・ブラッハー、指揮者のハルトムート・ヘンヒェン、オペラ演出家のオットー・ローゼ、ジャズ・トロンボーン奏者のコニー・バウアーなどが挙げられます。彼らは、音楽界の第一線で活躍しており、大学の名声を高めています。また、日本人では、指揮者の太田雅音、齋藤友香理、ピアニストの大坪健人などが同大学院を修了しています。

ドレスデン・カール・マリア・フォン・ウェーバー音楽大学は、伝統と革新が融合した音楽教育の拠点として、世界中の音楽家を目指す人々にとって魅力的な選択肢の一つとなっています。

外部リンク
ドレスデン音楽大学公式サイト（ドイツ語）)

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