ドレミノテレビ

『ドレミノテレビ』

『ドレミノテレビ』は、2003年から2006年までNHK教育テレビで放送されていた、小学校1、2年生を対象とした音楽教育番組です。この番組は、小学校の教育カリキュラムに基づき、子どもたちに音楽を楽しんでもらいながら、基礎的な音楽知識やリズム感を養うことを目的としています。

番組の特徴

この番組は、主にパーカッションを利用したリズム遊びや歌に重点を置いており、音楽教育の新たな形を提案しました。派手で独創的なセットや、デザイン性の高い衣装を身に着けた出演者たちが登場し、視聴者の目を引くビジュアルを提供しました。特に、北村道子による衣装デザインは印象的で、教育番組でありながらもエンターテインメント性を強く打ち出していました。

さらに、珍しい振り付けで知られる「奇妙なキノコ舞踊団」によるダンスや、童謡にジャズやワールド・ミュージックのアレンジを取り入れるなど、従来の音楽教育番組とは一線を画す工夫が見受けられました。これにより、従来の童謡に新しい息吹が吹き込まれ、視聴者は新しい音楽体験を得ることができました。

また、ウォータードラムやレコードを用いたスクラッチ音など、ユニークな楽器や演出が多く盛り込まれ、クリエイティブなアプローチが評価されました。これらの革新的な試みが認められ、2004年には『にほんごであそぼ』と共に「グッドデザイン大賞」を受賞しました。

出演者

この番組には、主に三人の出演者が活躍しました。まず、「ううあ」として知られるUAが歌のお姉さんとして参加し、子どもたちに童謡や唱歌を楽しく歌唱しました。次に、アシスタントを務めたのが「ともとも」に扮した山口ともで、彼はリズムに合わせて歌を歌ったり、ドレミノアソビのコーナーで音楽の楽しさを教えたりしました。そして、木南晴夏演じる「はるはる」は、子どもたちのまとめ役として存在感を発揮し、ううあやともともとは違った一般的な歌のお姉さんのイメージで、視聴者に親しみを持たせました。

また、番組内には「ドレミノコドモ」と呼ばれる子どもたちが出演し、実際に音楽を通じて楽しい時間を共に過ごし、視聴者にも楽しさが伝わるような形が取られていました。

オリジナル曲と特別番組

オリジナル曲として「ドレミミズンド」が制作され、UAが歌詞、立川智也が作曲を手掛けました。また、2004年には特別番組として「ドレミノテレビ」特集が放送され、多くの視聴者に親しまれました。

このように『ドレミノテレビ』は、ただの音楽教育番組にとどまらず、エンターテインメントとしても大きな存在感を放っていたことが特徴的です。DVDやCDがリリースされるなど、視聴者の記憶に残る作品となっています。

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