ドント・ノー・ホワイ

ドント・ノー・ホワイ (Don't Know Why)

ノラ・ジョーンズのデビューシングルとして知られる「ドント・ノー・ホワイ」は、彼女のキャリアを代表する楽曲の一つです。元々はアメリカのシンガーソングライター、ジェシー・ハリスによって作詞作曲され、1999年に彼のアルバムで発表されました。

楽曲の誕生とノラ・ジョーンズによる成功

ジェシー・ハリスがノラ・ジョーンズにこの曲を提供し、彼女のファースト・アルバム『Come Away with Me』に収録されることになりました。日本では『ノラ・ジョーンズ』というタイトルで発売されたこのアルバムは、彼女の音楽キャリアを大きく飛躍させるきっかけとなりました。「ドント・ノー・ホワイ」はシングルとしてもリリースされ、ノラ・ジョーンズのファースト・シングルとして世に送り出されました。

グラミー賞3部門受賞

2003年のグラミー賞では、「ドント・ノー・ホワイ」が最優秀レコード賞、最優秀楽曲賞（作詞作曲者のジェシー・ハリスが受賞）、そしてノラ・ジョーンズが最優秀女性ポップ・ボーカル・パフォーマンス賞を受賞するという快挙を成し遂げました。これにより、楽曲の質の高さとノラ・ジョーンズの歌唱力が世界的に認められることとなりました。

多彩なアーティストによるカバー

「ドント・ノー・ホワイ」は、ジャンルを超えて多くのアーティストにカバーされています。

デヴィッド・モーガン: 2004年～2005年ごろに日本たばこ産業のCM「MEET YOUR DELIGHT編」で使用されたデヴィッド・モーガンによるカバーバージョンは、CMオリジナルであり、CD化の予定はないとされています。
平井堅: 2003年に発売された平井堅のカバーアルバム『Ken's Bar』には、「ドント・ノー・ホワイ」のカバーが収録されています。このカバーには、作曲者であるジェシー・ハリス自身がギタリストとして参加しています。
JUJU: 2008年には、JUJUがマキシシングル『どんなに遠くても...』の収録曲としてこの曲をカバーしました。
ジャズ界: ジャズの世界でも、「ドント・ノー・ホワイ」は広く愛されています。2004年にはハロルド・メイバーン・トリオがアルバムのタイトル曲としてカバーし、2005年にはヨーロピアン・ジャズ・トリオもアルバム『夜のタンゴ(Tango Notturno)』の中でこの曲を取り上げました。これらの演奏を元に、多くのジャズミュージシャンがカバー演奏を披露しています。

「ドント・ノー・ホワイ」は、その美しいメロディと歌詞、そしてノラ・ジョーンズの魅力的な歌声によって、時代を超えて愛されるスタンダードナンバーとなっています。様々なアーティストによるカバーを通じて、この曲の魅力はさらに広がり続けています。

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