ドンドコドン

1989年にタイトーからリリースされたアーケードゲーム『ドンドコドン』は、固定画面アクションというジャンルに属する作品です。木こりの老人ボブとジムの二人組を主人公とし、ユニークなゲームシステムで人気を博しました。後に家庭用ゲーム機へ多数移植され、さらに続編『ドンドコドン2』も登場しています。

ゲーム内容

プレイヤーは2方向レバーと2つのボタン（アクション、ジャンプ）を使ってボブかジムを操作します。ゲームの目的は、各ステージに配置された全ての敵キャラクターを倒すことです。敵を直接攻撃して倒すのではなく、まずハンマーで敵を気絶させる必要があります。気絶した敵は持ち運ぶことができ、これを壁や他の敵に投げつけることで敵を倒すことができます。ステージは固定画面で構成され、床ブロックの上を移動しながら敵を追い詰めます。画面上の全ての敵を倒すとステージクリアとなり、次のステージへと進みます。全50ステージをクリアするとゲーム終了となります。途中、5回のボス戦がプレイヤーを待ち受けます。また、特定の条件を満たすことで挑める「裏ステージ」も存在し、やり込み要素となっています。

アイテム

ステージ内には、特定の場所や行動によって出現するアイテムが存在します。これらのアイテムを取得することで、ゲームを有利に進めることができる様々な効果が得られます。例えば、プレイヤーの能力を一時的に強化したり、敵の動きを止めたりするものがあります。ただし、中にはプレイヤーに不利な効果をもたらす「マイナスアイテム」も含まれており、取得するアイテムには注意が必要です。

ミスの条件

プレイヤーの残り人数が減る「ミス」となる条件はいくつかあります。敵キャラクターに接触すること、敵が放つレーザーなどの攻撃を受けること、そして特定の敵である「ウォーム」に捕食されることが主なミス条件です。これらの状況を避けることが、ステージを攻略する上での重要なポイントとなります。

その他

本作はタイトーの熊谷研究所で開発された作品であり、その証として（同研究所の作品で恒例となっていた）「熊」の表示フィーチャーが隠されています。デモプレイ中にアクションボタンを3回押すことでこの熊のグラフィックを見ることができます。また、ゲーム内のバグを利用したテクニックとして、表の10面の左下付近で雑魚キャラクターをハンマーで叩き続けることで、敵が出現し続け永久パターンに陥ってしまう現象も存在します。

移植と続編

アーケード版の成功を受け、『ドンドコドン』は様々な家庭用ゲーム機に移植されました。また、本作の続編となる『ドンドコドン2』が、1992年にファミリーコンピュータ用ソフトとして発売されています。こちらの開発はナツメが担当しています。

スタッフ

アーケード版の開発には、以下のスタッフが携わりました。

プロデューサー：河上聖治、松本俊明、酒匂弘幸
ソフトウェア：石田一朋、木下昌也
キャラクター：河上聖治、石川幸生、阿部幸雄、いしのみのり、沼田和博、五十嵐恒三、しのだてつや、V.A.P
サウンド：ZUNTATA（高木正彦、山田靖子）
ハードウェア：藤本克二郎、WHO MANCHU
デザイン：永井寛保、V.A.P
* スペシャル・サンクス：緒方正樹、熊谷研究所

評価

本作は各プラットフォームでゲーム誌の評価を受けています。ファミリーコンピュータ版は『ファミコン通信』のクロスレビューで40点満点中23点、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票「ゲーム通信簿」では30点満点中19.77点でした。PCエンジン版は『ファミコン通信』で40点満点中25点、『月刊PCエンジン』で平均78点（評価点：80, 80, 80, 80, 70）、『マル勝PCエンジン』では40点満点中27点（評価点：7, 7, 7, 6）という結果でした。